レッドブルKTMファクトリーレーシングのケビン・ベナビデスは12月31日のプロローグから始まった第45回ダカールラリーで総合優勝。総合2位はチームメイトのトビー・プライスとなり、KTMのワンツーでレースが終わった。
ステージ13で優勝したケビン・ベナビデスは、昨日時点で総合首位のプライスとのタイム差を12秒としていた。最終日のアル・ホフフからダンマームにかけては、総合順位が下位のライダーからのスタートとなり、2人は最後方からのスタートとなっていた。
ステージ14のスペシャル区間は136kmのグラベル、砂地、乾いた湖底のルートであったが、ベナビデスは地形を攻略しつつ走行し、ダカールでの総合優勝回数を2021年の優勝に加えて2とした。なお、今回の総合優勝はKTMにとって19勝目となる。[adchord]
ケビン・ベナビデス(ステージ14優勝/総合優勝)
「最高の1日でした。最初から最後まで1キロごとに集中していました。順位や結果は考えずに、ステージで100%の力を出し切りこの日を楽しもうと思っていたんです。今回のスペシャルは本当に速くトリッキーでぬかるんでいましたが、幸いにも大きなミスはありませんでした。」
「総合優勝を達成するために懸命に働いてきました。今年のラリーは、これまでで最も接近したラリーのひとつで、気を抜くことができる日は一日もありませんでした。チームや家族、友人のサポートがなければ、この結果は成し遂げることはできませんでした。今はまだ嬉しすぎて、この気持ちを言い表すことができません。」
ステージ14順位
総合順位
ダカールラリー2023 総合結果
ポジション | ゼッケン | ライダー名 | チーム | タイム |
1 | 47 | ケビン・ベナビデス | RED BULL KTM FACTORY RACING | 44H 27′ 20” |
2 | 8 | トビー・プライス | RED BULL KTM FACTORY RACING | 44H 28′ 03” |
3 | 10 | スカイラー・ハウズ | HUSQVARNA FACTORY RACING | 44H 32′ 24” |
4 | 7 | パブロ・クインタニラ | MONSTER ENERGY HONDA TEAM | 44H 46′ 22” |
5 | 42 | エイドリアン・ファン・べヴェレン | MONSTER ENERGY HONDA TEAM | 44H 47′ 50” |
6 | 77 | ルチアーノ・ベナヴィデス | HUSQVARNA FACTORY RACING | 44H 50′ 02” |
7 | 18 | ダニエル・サンダース | RED BULL GASGAS FACTORY RACING | 44H 53′ 17” |
8 | 11 | ホセ・イグナシオ・コルネホ | MONSTER ENERGY HONDA TEAM | 45H 18′ 41” |
9 | 15 | ロレンソ・サントリノ | SHERCO FACTORY | 45H 45′ 13” |
10 | 33 | フランコ・カイミ | HERO MOTOSPORTS TEAM RALLY | 46H 05′ 24” |
11 | 12 | マルティン・ミチェック | ORION – MOTO RACING GROUP | 46H 09′ 44” |
12 | 142 | ステファン・ソヴィツコ | SLOVNAFT RALLY TEAM | 46H 18′ 02” |
13 | 68 | トシャ・シャレーナ | BAS WORLD KTM RACING TEAM | 46H 22′ 06” |
14 | 17 | ロマン・デュモンティエ | TEAM DUMONTIER RACING | 46H 31′ 44” |
15 | 46 | パオロ・ルッチ | BAS WORLD KTM RACING TEAM | 47H 03′ 58” |
16 | 111 | マイケル・ドカティ | HT RALLY RAID HUSQVARNA RACING | 47H 48′ 27” |
17 | 76 | ジャンルー・ルパン | NOMADE RACING | 48H 04′ 31” |
18 | 114 | ニールズ・スリック | RS COMCEPT | 48H 37′ 05” |
19 | 83 | ジュリアン・ジャグ | DRAG’ON RALLY TEAM | 48H 38′ 16” |
20 | 14 | セバスチャン・ビュラー | HERO MOTOSPORTS TEAM RALLY | 48H 42′ 33” |
(Photo courtesy of KTM)