ダカールラリー2025の第6ステージで、レッドブルKTMファクトリーレーシングのルシアーノ・ベナビデスが安定した走りを見せ、ステージ5位でフィニッシュ。これにより、総合順位を6位に引き上げた。総合首位のダニエル・サンダースは、ナビゲーションのトラブルに見舞われながらも9位で完走し、リードを約12分に保っている。一方、ラリー2クラスのエドガー・カネットはクラッシュを克服して4位に入り、クラスリードを17分に広げた。
ルシアーノ・ベナビデス:休息日明けに安定感を発揮
第6ステージはハーイルからアル・ドゥワディミへの829kmのコースで、605kmのスペシャルステージが含まれる過酷な内容となった。序盤の石や岩が多い地形から、後半の砂地や砂丘へと移行する技術が問われるステージで、ベナビデスは一貫したペースを維持。第6ステージを5位で終え、総合順位を1つ上げて6位に浮上した。
ルシアーノ・ベナビデス
「今日のステージは良い内容でした。朝のうちに小さなミスをしてナチョ(ホセ・イグナシオ・コルネホ)に抜かれましたが、その後は一緒に走ることができました。特に前半はバイクを守りながら慎重に進める必要がありましたが、良いリズムを維持できたと思います。休息日明けに良い形でスタートできて嬉しいです。」
ダニエル・サンダース:課題を克服し総合首位を維持
総合リーダーのサンダースは、序盤のナビゲーションミスでタイムを失いながらも、96km地点では2番手タイムを記録。その後の砂丘セクションでペースを落とし最終的に9位でフィニッシュしたが、総合順位でのリードは約12分をキープしている。
ダニエル・サンダース
「今朝は少し苦戦しましたが、何とか持ち直しました。休息日明けでリズムを掴むのが難しい部分もありましたが、良いスタートポジションを得られたので明日に活かします。地形が多様だった今日のステージはとても面白かったです!」
エドガー・カネット:ラリー2クラスで堅実な走り
19歳の新星エドガー・カネットは、序盤に小さなクラッシュがあったものの、その後リズムを取り戻して堅実な走りを見せた。ラリー2クラスで4位、総合17位でフィニッシュし、クラスリードを17分に広げるとともに総合トップ10圏内をキープしている。
エドガー・カネット
「今日は非常に長い1日で、特に序盤がタフでした。45km地点で転倒しましたが、その後はリズムを取り戻して走れました。残り6ステージも集中して臨みます!」
暫定第6ステージ結果
- リッキー・ブラベック(ホンダ) 5:00:51
- アドリアン・ヴァン・ベヴェレン(ホンダ) +0:23
- ホセ・イグナシオ・コルネホ(ヒーロー) +0:51
- トシャ・シャレイナ(ホンダ) +2:27
- ルシアーノ・ベナビデス(KTM) +3:36
- ダニエル・サンダース(KTM) +5:43
- エドガー・カネット(KTM) +12:58
暫定総合順位(第6ステージ終了時点)
- ダニエル・サンダース(KTM) 35:18:49
- トシャ・シャレイナ(ホンダ) +11:46
- アドリアン・ヴァン・ベヴェレン(ホンダ) +19:11
- リッキー・ブラベック(ホンダ) +23:18
- スカイラー・ハウズ(ホンダ) +27:25
- ルシアーノ・ベナビデス(KTM) +30:08
- エドガー・カネット(KTM) +1:16:59
(Photo courtesy of KTM)