レッドブルKTMファクトリーレーシングのダニエル・サンダースがダカールラリー第7ステージで4度目のステージ勝利を達成し、総合リードを15分以上に拡大。今年最大のリード差を記録した。一方、ラリー2部門で注目を集めるエドガー・カネットは、初期のナビゲーション問題を克服し、ステージ全体で見事な2位を獲得。これは今年のラリー2部門で最高成績。カネットはラリー2カテゴリーの首位を21分に広げている。ルシアーノ・ベナビデスも堅実な走りを見せ、第6位でフィニッシュ。総合順位を5位に引き上げた。
第7ステージ概要
第7ステージは708kmのループコースで、スタートとゴールはアル・ドゥワディミのビバーク地点。岩場の多い地形や短い砂丘セクションを含むこのルートでは、ナビゲーションが重要な要素となった。
レース展開
ダニエル・サンダース
9番手スタートのサンダースは、タイム計測区間の411kmを問題なく走破。競争相手のトシャ・シャレイナと接戦を繰り広げながら、最終的に約4分差でトップフィニッシュ。これにより今大会4度目のステージ勝利を飾り、総合リードを15分以上に拡大。
ダニエル・サンダース
「非常にスピード感のあるステージでした。スタート時には雨が降っていて、テクニカルな部分もありましたが、一日中集中して走りました。ナビゲーションが難しかったので、今日は特に良い結果が出せました。バイクも砂丘に合うよう調整し、それが大いに役立ちました。チーム全体でリードを守るために全力を尽くしています。」
エドガー・カネット
ステージ序盤でデジタルロードブックに問題が発生し、89km地点の燃料補給所まで他の選手の走行ラインを頼りに進行。新しいタブレットを受け取るまで約1時間半を要したが、その後の走行では圧倒的なスピードを見せ、ステージ2位を獲得。今年のラリー2部門で最高成績を記録。
エドガー・カネット
「序盤からロードブックタブレットに問題がありましたが、他のライダーのラインを頼って燃料補給所までたどり着きました。タブレットの交換に1時間以上かかりましたが、その後は気持ちよく走れました。この結果に満足していますし、ダカールラリーを全力で楽しんでいます。」
ルシアーノ・ベナビデス
ミッドパックからスタートしたベナビデスは、正確なナビゲーションを心がけながらペースを維持。タイム計測区間の70km地点で小さなミスがありましたが、迅速にリカバリーし、総合5位に浮上した。
ルシアーノ・ベナビデス
「第7ステージはとても長かったですが、地形の多様性もあり、これまでで最も楽しいステージのひとつでした。バイクの調子もスピードも良かったのですが、序盤でナビゲーションミスをしてしまい、その後に挽回する必要がありました。この結果に満足しており、残りのステージを楽しみにしています。」
次ステージの展望
第8ステージは全733kmのコースで、そのうち483kmがタイム計測区間となる。選手たちはさらなる過酷な戦いに挑む。
暫定結果 – 2025ダカールラリー第7ステージ
- ダニエル・サンダース (AUS), KTM, 4:10:33
- エドガー・カネット (ESP), KTM, 4:14:09 +3:36
- トシャ・シャレイナ (ESP), Honda, 4:14:20 +3:47
- パブロ・キンタニリャ (CHL), Honda, 4:16:00 +5:27
- アドリアン・ヴァン・ベヴェレン (FRA), Honda, 4:17:29 +6:56
- ルシアーノ・ベナビデス (ARG), KTM, 4:17:57 +7:24
暫定総合順位 – 2025ダカールラリー(第7ステージ終了時)
- ダニエル・サンダース (AUS), KTM, 39:29:22
- トシャ・シャレイナ (ESP), Honda, 39:44:55 +15:33
- アドリアン・ヴァン・ベヴェレン (FRA), Honda, 39:55:29 +26:07
- リッキー・ブラベック (USA), Honda, 40:02:41 +33:19
- ルシアーノ・ベナビデス (ARG), KTM, 40:06:54 +37:32
- エドガー・カネット (ESP), KTM, 40:49:47 +1:20:35
(Photo courtesy of KTM)