チームHRCが2日目テストでも4番手を維持

6月20日木曜日、鈴鹿8時間耐久ロードレース(7月21日開催予定)に向けた2日目のテストセッションが鈴鹿サーキットで行われた。参加した40チームは再びAグループとBグループに分けられ、各グループに対して午前中の80分セッション5、午後の90分セッション6が実施された。セッション5では、チームHRC with Japan Post(高橋巧 / 名越哲平 / ヨハン・ザルコ)が2’06.671のタイムで5番手を記録し、セッション6では2’06.385のタイムで4番手となった。

チームHRCのヨハン・ザルコはロングランを実施し、一度コースアウトする場面があったものの、予想以上の平均タイムを記録した。名越もロングランを完了し、これまでのテストで最良の平均タイムを達成した。高橋は問題解決に集中し、バイクのセットアップ改善に向けた前向きな方向性を見出した。今後、チームHRCは他チームのタイムを参考にしながら、レースに向けた準備を進めていく。高橋のベストタイムは2’08.490、名越は2’06.385、ザルコは2’06.671となった。総合では、チームHRCは2’06.385で4番手となった。

高橋巧

「2日目は2、3周しか走りませんでした。タイヤの制限があるため、今回のテストの目的はザルコにコースを学ばせ、平均タイムを向上させ、ペースを掴むことでした。それは達成できたと思います。今日は予想以上に涼しかったですが、確認したかったことはできたと思います。テストで多くの周回はできませんでしたが、ポジティブな印象を持って終えることができました。レース週末にはバイクの微調整に取り組みます。」

名越哲平

「タイヤの制限があるため、午前中は走行せず、午後にロングランを行いました。ペースを最後まで維持できたので、進歩があったと思います。これまでのテストで毎回ロングランをしており、27周のスティントはそれほど難しくなくなってきました。高橋さんがバイクの調整をして良い方向を見つけたと聞いており、全体的に改善していると思います。明確なアドバイスをもらい、人としても成長できたと感じています。レースでその成果を見せたいです。」

ヨハン・ザルコ

「この2日間で多く走ることでコースを学ぶことができました。高橋さんは非常に速いので、彼からできるだけ多く学ぼうとしました。本当に楽しいテストでした。MotoGPのレースは約40分ですが、鈴鹿8耐のスティントは1時間続きます。これまでそんなに長い時間レースをしたことがなかったので、1日目は緊張しましたが、徐々にリラックスして走れるようになりました。レースでもっと良いパフォーマンスができると思います。鈴鹿8耐までにMotoGPのレースがありますが、この感覚をできるだけ長く保ち、鈴鹿に戻った時に忘れないようにします。」

(Photo courtesy of HRC)