チームHRCが初日テストで4番手に

6月19日水曜日、鈴鹿8時間耐久ロードレース(7月21日開催予定)に向けた最初のテストセッションが鈴鹿サーキットで行われた。鈴鹿8耐には、FIM世界耐久選手権(EWC)に参戦するチーム、昨年の成績に基づくシードチーム、8耐予選を通過したチーム、主催者推薦チームなど、合計46チームがエントリー。このテストセッションには40チームが参加した。3連覇を目指すチームHRC with Japan Postは、高橋巧、名越哲平、ヨハン・ザルコの3名でテストに挑み、荒川晃大が第4ライダーとして加わった。

大会に向けて、チームHRCはプライベートテストを含む3回のテストを実施しており、今回が本番前の最終テストとなる。初参加のザルコは、鈴鹿8耐のスペシャリストでありチームのエースである高橋からのサポートを受け、共にサーキットを走行した。高橋はザルコをリードし、時折後方につきながらアドバイスを送った。ザルコはMotoGPレベルの実力を早速発揮した。

40チームはAグループとBグループに分けられ、午前と午後の各45分のセッション1・2、75分のセッション3、18時40分開始の70分ナイトセッション4が行われた。セッション1では、チームHRCが2’06.867のタイムでトップに立ち、セッション2では2’08.472のタイムで6位に。セッション3では2’07.304で3位となった。ナイトセッションでは2’08.915で10位に終わった。総合タイムでは、チームHRCは2’06.867で4番手となった。

高橋巧

「今回のテストの主な目的は、ザルコがバイクとサーキットに慣れることでした。自分はこれまでの4回のメーカー合同テストに参加しているので、その経験をザルコに伝えようとしました。名越は若いライダーで、自分が8耐での経験がある分、できるだけアドバイスを送りたいと思っています。テストは順調ですが、まだ改善すべき点があり、100%に近づけるように改良を続けていきます。」

名越哲平

「ザルコが初参加なので、彼は1台のバイクに乗り、高橋さんと自分はもう1台をシェアしました。セッティングは高橋さんに任せました。限られたタイヤで長いランを行うことができました。昨年のチームHRCのタイムにはまだ届いていませんが、0.5秒の改善が必要なので、それを目指してテストを続けます。」

ヨハン・ザルコ

「鈴鹿8耐は歴史あるレースで、ずっと出場したいと思っていました。MotoGPのスケジュール変更でようやく実現しました。鈴鹿は初めてで、特別なスキルが必要なサーキットだと感じました。経験豊富なチームメイトの助けを借りて取り組んでいきたいです。重要なのはミスをしないことで、テストでもベストを尽くします。」

(Photo courtesy of HRC)