アラゴンGP　プラクティスでマルク・マルケスがトップタイムを記録　MotoGP2025

マルク・マルケスはプラクティスで1分46秒397のトップタイムを記録し、弟アレックス・マルケス（BK8グレシーニ・レーシングMotoGP）に0.204秒差をつけて初日を締めくくった。マーベリック・ビニャーレス（レッドブルKTMテック3）も好調で、マルクとの差は0.556秒、3番手につけた。

金曜トップ10争いの展開

セッション終盤に差しかかると、マルク・マルケスがペドロ・アコスタ（レッドブルKTMファクトリー・レーシング）に0.4秒差をつけて首位を走行。暫定3番手には同じくKTMのビニャーレスが位置していた。しかし残り12分を切ったところでマルク・マルケスが1分46秒397を叩き出し、その時点で2番手のブラッド・ビンダー（レッドブルKTMファクトリー・レーシング）に1.1秒もの大差をつけた。

その後アコスタが差を0.7秒に縮め、アレックス・マルケスがこの時点で唯一、チャンピオンシップリーダーとの差を1秒以内に収めたライダーとなった。マルク・マルケスの圧巻の走りが際立つ展開だった。残り10分でビニャーレスも1秒以内クラブに加わり、アレックス・マルケスは1分46秒907で2番手へ浮上。2台のドゥカティがトップ2を占める中、フランチェスコ・バニャイアは残り8分で10番手に沈んでおり、ダブルチャンピオンにとっては課題の残る状況だった。

次のアタックでバニャイアは1分47秒292をマークし一時5番手に浮上。その直後マルコ・ベッツェッキ（アプリリア・レーシング）が自己ベストで4番手に入ったが、すぐにバニャイアが再び4番手に戻した。一方、ファビオ・クアルタラロ（モンスターエナジー・ヤマハMotoGP）はリアグリップに苦しみ、苦戦。残り1分時点で18番手に沈み、最終的にセクター3でタイムを失って改善ならず。ファビオ・クアルタラロはQ1行きが確定し、ヤマハにとっては散々な1日となった。

アラゴン自動Q2進出組

トップ3に続き、ジョアン・ミル（ホンダHRCカストロール）が終盤の好タイムで4番手に入り、直接Q2進出を決めた。これはHRC加入後、金曜としては自己最高位となる結果だ。アコスタもKTM勢としてトップ5入りし、KTMは2台がトップ5に食い込んだ。ヨハン・ザルコ（CASTROLホンダLCR）は6番手、ビンダーは7番手と、KTM勢が3台そろってQ2進出を果たした。これは2024年カタルーニャGP以来の快挙となる。

ルーキーのフェルミン・アルデグエル（BK8グレシーニ・レーシングMotoGP）は終盤にトップ10圏内へ浮上、8番手でフィニッシュ。9番手にバニャイア、10番手にフランコ・モルビデリ（プルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム）が続き、モルビデリが金曜最終Q2進出者となった。

注目のQ1メンバー

アルデゲルとモルビデリの終盤のタイム更新により、シルバーストーン勝者のベッツェッキはトップ10から弾き出された。ファビオ・ディ・ジャンアントニオ（プルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム）も同様に終盤で脱落。さらに5台のヤマハ勢すべてがQ1行きとなり、クアルタラロもそのひとりだ。

アラゴンGP　プラクティス結果