
今季の全レースおよびテストを欠場
マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)は、右肩の烏口突起骨折および靱帯損傷の治療経過に関する最新の医療チェックをマドリードのルーベル国際病院で受け、今季の全レースおよびテストを欠場することが正式に決定した。
担当医のラウル・バルコ医師、サミュエル・アントゥーニャ医師、イグナシオ・ロヘール医師が診察を行い、回復は順調で正常に進んでいると判断したが、腕を完全に固定した状態で4週間過ごす必要があることから、ポルトガルGP(ポルティマオ)、バレンシアGP、そして11月18日に開催予定のシーズン後テスト(リカルド・トルモ・サーキット)には参加できないことが確定した。
ルイジ・ダッリーニャ(ドゥカティ・コルセ ゼネラルマネージャー)
「怪我の診断を受けた段階で、バレンシアGPやテストへの出場は難しいと覚悟していました。我々にとってマルクがサーキットにいることは非常に重要ですが、まずは100%の状態で来季に戻ってくることが最優先です。この決断を完全に支持しますし、リスクを取らないという選択が最善であることは明白です。マルクの一日も早い回復を願っていますし、また共に戦える日を楽しみにしています。」
マルク・マルケス
「状況を冷静に分析した結果、たとえ今季の残りを全て欠場し、テストに参加できなくなるとしても、怪我の自然な治癒スケジュールに従うことが最も賢明で一貫性のある選択だと判断しました。これから迎える冬は非常に厳しいものになると思います。筋力を100%まで回復させるために多くの努力が必要ですが、それが2026年のための準備です。」
「ただし、それによって今季成し遂げた最大の目標――再び世界チャンピオンになれたという事実がかすんではいけないとも思っています。その成果は我々全員にとっての誇りであり、もうすぐ皆さんと一緒に喜びを分かち合うことができるはずです。ファンの皆さんからの温かいメッセージ、そしてドゥカティやスポンサーの皆さんのサポートと理解に心から感謝します。」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。