マルコ・ベッツェッキ アプリリアと複数年契約を更新 2027年シーズンに向けてアプリリアが動く

アプリリア・レーシングは、マルコ・ベッツェッキとの複数年契約の更新を正式に発表。これにより、2027年のシリーシーズンにおける最初のピースがはまった。多くのライダーがすでに来季に向けた契約を有しているが、トップライダーの間では大型の“イス取りゲーム”が予想されている中、アプリリアとベッツェッキがいち早く継続を決めた。

2025年シーズンに圧巻のパフォーマンスを見せたベッツェッキの残留は、多くのファンにとっては当然の流れだろう。今回の契約発表では、ベッツェッキが“アルバローザ”と名付けたRS-GPとの関係を“結婚”になぞらえ、ユニークかつ情熱的な形でその継続が伝えられた。以下は、その契約内容をモチーフにしたユーモラスかつ象徴的な“誓約書”だ。

所有権に関する合意
マルコとアルバローザは、すべてのコンポーネント、交換部品、空力アップグレード、ホイール、タイヤ、燃料、潤滑油、そしてメカニカルまたはソフトウェアによる“アドオン”を共有する。レース結果に伴う報酬やボーナスも含まれる。

整備・ケア・スポーツにおける責任
マルコは、ガレージの管理人としての責任感をもってアルバローザを扱い、定期点検および特別整備を技術計画に従って実施する。
一方でアルバローザは、ライダーの右手のひねりに比例したパワーを供給し、他のマシンへの“電子的嫉妬”は控えると誓約。

忠誠義務
マルコは、アルバローザおよびその双子機、ならびにアプリリア・レーシングのすべてのプロトタイプに対するスポーツ的忠誠を誓う。これらは“浮気”には該当しない。

レースマネジメントと戦略決定
タイヤ選択、セットアップ、最終ラップでのオーバーテイク、その他レース戦略に関するすべての決定は、理性とトラックリミットの原則に則り、共同で決定される。
なお、意見の不一致が発生した場合は、マルコの“フィーリング”が優先される。この際、アルバローザはトラコンの範囲内で振動やスリップにより反論できる。

契約の有効期間
本契約は署名日から有効となり、複数年にわたって効力を持つ。マルコが走り続ける限り、アルバローザに燃料が流れる限り、この関係は続く。

裁判権
過去の例から、裁判所への訴えは強く推奨されない。

最終条項
マルコは、アルバローザの全ての特性、エンジンマップ、ブレーキングと加速時のキャラクターを理解していると宣言。
アルバローザは、マルコのライディングスタイル、フロントの感覚、そして“アクセルを緩めない姿勢”を受け入れると述べている。

マルコ・ベッツェッキ

「あと2年契約を更新できて本当に嬉しいです。最初にサインしたときから、長期的なプロジェクトを築きたいという気持ちを持っていました。チーム全体とノアーレの工場の皆さんからのサポートを感じられて幸せです。これからもお互いに喜びを分かち合えるように頑張りたいと思います。」

マッシモ・リヴォラ(アプリリア・レーシングCEO)

「今回の更新は我々にとって最優先事項であり、非常に満足しています。マルコの個性にぴったりな形で契約を祝うことができたと思います。我々は強固な基盤を築いてきましたし、他のオファーもあった中でマルコが我々を選んでくれたことは、チーム全体の努力と精神を証明するものであり、大きな喜びです。」

ベッツェッキはアプリリア加入初年度の2025年にチーム最多となるMotoGP勝利数を記録。決勝レースではシルバーストン、ポルティマオ、バレンシアで3勝、スプリントではミサノ、マンダリカ、フィリップアイランドで3勝を挙げた。ポールポジションも5回(オーストリア、ミサノ、マンダリカ、ポルティマオ、バレンシア)を獲得し、計15回の表彰台登壇を達成。総合3位(353ポイント)でシーズンを締めくくった。