
2026年FIM世界ラリーレイド選手権第2戦ラリー・ポルトガルで、レッドブルKTMファクトリーレーシングのダニエル・サンダースが総合優勝を飾った。大会を通して首位を守り抜く圧巻の走りで、前年に続く連覇を達成した。
総走行距離2201km、うち1269kmのスペシャルステージで争われた今大会は、ポルトガルの森林地帯とスペインのサンドセクションを組み合わせたレイアウトに加え、豪雨による深い水たまりと泥が難易度を一層引き上げた過酷な一戦となった。
サンダースはダカール後の負傷からの回復途上ながら、プロローグを制して好スタートを切ると、第1ステージでも2分10秒差の圧勝。以降はトシャ・シャレイナとの激しい首位争いを展開しながらも総合トップを維持した。
第3ステージでは難しいナビゲーションとウェットコンディションを攻略してリードを拡大。第4ステージでは2位となり1分余り差を詰められたものの、最終ステージで再び主導権を握り、最終的に1分56秒差で勝利を確定させた。これでW2RC通算29勝目を記録した。2位にはシャレイナ、3位にはアドリアン・ファン・ベフェレンが入り、ホンダ勢も強さを見せた。
チームメイトのエドガー・カネットは安定した走りで総合4位を獲得。ルチアーノ・ベナビデスはタイヤ選択の影響を受けながらも総合9位でフィニッシュし、ランキング首位を維持した。
ダニエル・サンダース
「ポルトガルで優勝できて本当に嬉しいです。トシャはレースを通して常にプレッシャーをかけてきて、非常に厳しい戦いでした。滑りやすく難しいコンディションの中での勝利は特別です。ダカールでの負傷後、再び勝利を手にできたことは大きな意味がありますし、チームにとっても重要な結果です。ダカールでは多くのポイントを失っていたので、ここで流れを取り戻せたのは大きな自信になります。今シーズンの目標は連覇であり、そのために重要な一歩となりました。」
エドガー・カネット
「全体として良い一週間でした。スピードとのバランスも良く、毎レースで多くを学んでいます。ポルトガルではさまざまな出来事がありましたが、すべての課題を乗り越えてトップ4でフィニッシュできました。タイヤ選択は完璧ではありませんでしたが、チームのサポートもあり最後まで集中して戦うことができました。この経験で得た自信を次戦アルゼンチンにつなげたいです。」
ルチアーノ・ベナビデス
「ポルトガルは望んでいた結果ではありませんでしたが、正直なところ優勝を狙っていたわけではありませんでした。ダカールは非常に特別な経験で、多くの感情とフィジカル面での負担がありました。この大会ではウェットコンディションにうまく対応できず、自信も少し揺らぎました。それでも最後まで走り切ることでランキング首位を守ることができたのは重要です。シーズンは長く、さまざまな地形で結果を出す必要があります。しっかり回復して、次の母国アルゼンチン戦に備えたいです。」
アンドレアス・ヘルツル
「第2戦ポルトガルを終え、チームとして非常に満足しています。サンダースはコースに完璧に適応し、レース全体を通してプッシュし続けて勝利を手にしました。まさにふさわしい優勝であり、これで再びタイトル争いに戻ってきました。エドガーとルチアーノにとっては簡単なレースではありませんでしたが、非常に厳しいコンディションの中で良いパフォーマンスを見せてくれました。エドガーはラリーGPクラスで4位、ルチアーノはランキング首位を維持しています。チーム全体が素晴らしい仕事を成し遂げました。次戦アルゼンチンに向けて、この勢いを維持していきます。」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。