ロレンソ選手がレースをリードしている最中にチームからマップ切り替えの指示が出ていましたが、ロレンソ選手はそのメッセージは見ておらず、とにかく雨の中の走行に集中していたと語ります。また、ああいった状況で何をすべきかは心得ているので、外から何をすべきか言われなくともわかっているとも語ります。ファンとしては初優勝を見たかった気持ちが強いですが、ヤマハでは見られなかったメーカー、チーム一丸となってタイトルを獲得しようとする姿を見ることが出来るのは嬉しいですね。
ホルへ・ロレンソ
「正直に言うとボードで残り周回の事しか見ていませんでした。ウェット路面で集中力を切らさぬよう回転数などに集中していて、ダッシュボードメッセージは見ませんでした。もしメッセージを見ていたらそう言いますし、パルクフェルメでそういったメッセージを出していたと伝えられただけです。ただ、ああいった状況で他の人間に何をするかをわざわざ言われる必要はありません。ワールドタイトルが重要なのはわかっていますし、マルケスが転倒でもしない限り彼が4位か5位なら厳しい状況であることは明らかですから。もちろん優勝したかったですしプッシュを続けたかったですけど、フロントがとにかく限界だったのでドヴィについていきました。」
「とにかくブレーキングが限界だったんです。最終コーナーまで彼について行って、彼がワイドになるなどミスをするかどうか伺うというような形にもなりませんでしたしね。最終ラップに雨が強く降り始めて、彼がスローダウンしたのがわかりましたが、そこでアタックしていたら90%の確率でクラッシュしていたでしょう。」
(Photo courtesy of michelin)