MotoGPクラスの決勝レース結果です。レースは路面23℃の中で行われ、ホールショットを奪ったのはポールポジションからスタートしたヨハン・ザルコ選手でした。ペドロサ選手はロケットスタートで7番グリッドスタートから一気に3番手に浮上。ロッシ選手も同様に8番グリッドから4番手まで一気に浮上します。優勝候補のドヴィツィオーゾ選手は5番グリッドから7番手に順位を下げますが、周回を重ねるごとに着実に順位を上げていきました。
ドヴィツィオーゾ選手は8周目にすでに4番手まで順位を上げ、前を伺います。ザルコ選手は17周までトップを走行しますが、ソフトタイヤが垂れてきたこともあり、ドヴィツィオーゾ選手に接近されメインストレートでスリップストリームを使ったドヴィツィオーゾ選手が18周目にトップに立ちます。この時ザルコ選手のスリップストリームを使用したドヴィツィオーゾ選手のスリップストリームについていたマルケス選手も巧みにザルコ選手を抜いて2番手に順位をあげます。
ロッシ選手は10周目には2位を走っていましたが、マルケス選手、ドヴィツィオーゾ選手に抜かれて11周目に4位に後退。しかし18周目にドヴィツィオーゾ選手、マルケス選手が順位を上げたのを逃さず、食らいついて3位に順位を上げます。ドヴィツィオーゾ、マルケス、ロッシの順でゴールするかに思えた最終ラップ。マルケス選手がドヴィツィオーゾ選手に接近し右コーナーの最終コーナーで仕掛けてインに飛び込みます。
まるで昨年のオーストリア、日本を思わせるアクションで強引にインに飛び込んだマルケス選手はアウト側に大きく膨らみ、ドヴィツィオーゾが冷静に立ち上がりでマルケス選手を抜かしてそのままゴール。最終的に2人の差は0.027秒というものでした。
これで優勝はドヴィツィオーゾ選手、2位マルケス選手、3位ロッシ選手となり、4位にクラッチロー選手、5位ダニロ・ペトルッチ選手となりました。ビニャーレス選手は12番手スタートから14番手まで順位を落としますが、懸命の追い上げで6位を獲得。7位はペドロサ選手、8位はレースを引っ張ったザルコ選手、9位イアンノーネ選手、10位ミラー選手でした。
ラバト選手が11位、モルビデッリ選手12位、そして何とハフィズ・シャーリン選手は初のMotoGPレースでポイントを獲得圏内の14位を獲得しました。中上選手は17位。速さを発揮したリンス選手は12周目に転倒リタイア。ロレンソ選手は序盤からペースが上がらず、同様に12周目に転倒しています。減速中に一瞬ニュートラルに入ったような妙な挙動の転倒でしたので、この後のコメントに注目です。