週末の安定しない天候からレースの天候が心配されたフィリップアイランドだったがドライでレースは進行。序盤はロッシがレースをリード、クラッチローがこれに続く、また特筆すべきはアプリリアのアンドレア・イアンノーネの活躍だろう。イアンノーネは元々フィリップアイランドで何度も素晴らしい走りを披露してきたが、序盤はロッシ、マルケスと互角の走りを展開した。

週末優れたペースを発揮したビニャーレスがトップに立つと、そのままレースをリードするかと思われたが、マルケスはストレートスピードを活かし、コーナーでも大きく離されずビニャーレスの後ろでレースを展開。ラストラップで仕掛けたマルケスがレースをリード、ビニャーレスはコーナリングスピードを活かしてマルケスに仕掛けるものの、激しく攻めすぎたことが原因で単独で転倒しリタイア。

これでライバル不在となったマルケスがそのまま優勝。これで最高峰クラス55勝となり、ミック・ドゥーハンの記録54勝を地元オーストラリアで抜いた。

単独で3位走行していたクラッチローが2位、激しい4位争いを制したミラーが3位を獲得した。4位にはDucatiでのMotoGPデビュー以来転倒など安定しないレースが続いてきたフランセスコ・バグナイア。5位は最後の2周で大きく順位を上げたジョアン・ミル、6位アンドレア・イアンノーネ、7位アンドレア・ドヴィツィオーゾ、8位バレンティーノ・ロッシ、9位アレックス・リンス、10位アレイシ・エスパルガロ

11位フランコ・モルビデッリ、12位ポル・エスパルガロ、13位ヨハン・ザルコ、14位アブラハム、15位ハフィズ・シャーリン、ホルへ・ロレンソは最下位でレースを終えた。