フィリップアイランドで行われたオーストラリアGPにおいて、ホルへ・ロレンソは最下位で完走。優勝したマルケスとの差は1分以上、15位でレースを終えたハフィズ・シャーリンからも22秒近く離されてレースを終えた。全ての面で苦戦したと語るように、加速、ブレーキング、コーナーエントリーいずれにおいても戦闘力を発揮出来なかった。今年はもとより、2020年型のバイクがロレンソにとって乗りやすいものでなかった場合、来年も非常に厳しい1年となりそうだ。

ホルへ・ロレンソ

「フィリップアイランドでは苦戦するだろうなと思っていました。何か変化があってスピードを発揮出来ればと思っていたものの、そうはなりませんでした。FP1の段階からTOPライダー達との差が大きいのがわかり、冷たい風が状況をさらに悪くしていました。」

「フィジカル面、スピード、自信など全ての面で苦戦しました。結果はアッセンの復帰以来最悪で、シャーリン、カレルのほうが自分より良いペースで走行していました。それにリアの左サイドのトラクションが全くなくて、バイクをいくら早めに起こしても、スロットルを開けるのを遅らせても、タイヤはひたすら空転を続けてグリップが全く得られなかったんです。」

「ブレーキングに関しても振動が発生してしまい、このトラックでスピードを発揮出来るところが何一つなかったんです。セパンではもてぎの最後の10周のようなパフォーマンスを発揮出来ればと思います。」

「今回は風が強く、風の影響を少なくするために大きく伏せてバイクに乗る必要がありました。その中でバイクをグリップさせるために加速でさらに体を伏せることで怪我をした箇所に大きな負荷がかかっていました。ただ、今回はレースの中でもなったく安心感を感じることが出来ずにいたんです。」

(Source: HRC)

(Photo courtesy of michelin)