MotoGPの木曜プレスカンファレンスの前に、Ducatiのダヴィデ・タルドッツィがライダーとの交渉、ロレンソ選手のブレーキの問題について色々と語っていましたのでご紹介します。ロレンソ選手のブレーキトラブルに関しては、Ducatiとしてもブレンボ側から実際に何が問題だったのか?という詳細な説明はされていないとのことです。

エイミー・ダーガン

「ダヴィデ、2018年シーズンはこれ以上ない形で始まりましたね。アンドレア・ドヴィツィオーゾには多くの期待がかかっていましたが、彼は昨年見せてくれた走りをそのまま見せてくれたと思います。予選走行はそこまで良い位置ではありませんでしたが、レースの序盤を上手くコントロールして、焦らず素晴らしい結果を得ました。最高の気分だったでしょうね。」

ダヴィデ・タルドッツィ

「ええ、エイミー。アンドレアは自分はカタールで強い走りが出来るとわかっていましたからね。それに予選で1列目、2列目を獲得するのは本当に大切なことでレースにも役立ちます。ただ、彼はレースペースが速いことがわかっていたので、パニックになりませんでした。それにカタールではロングストレートがあって、Ducatiはエンジンパワーを活かす事が出来ますから。ただ強調しておきたいのは、彼は本当に成長したということで、自分をしっかりとコントロールしていました。彼はこれから数年トップライダーの1人として活躍するでしょう。ただ、けしてヤマハのことは忘れてはいけません。ヤマハは必ず戻ってきます。バレンティーノはそこまで苦戦していないようですが、ここからヤマハが表彰台、優勝争いに絡んでくると思います。」

マシュー・バート

「マルクとドヴィは素晴らしいバトルを展開してきましたが、マルクはその中で昨年チャンピオンシップで優勝しました。アンドレアはカタールで優勝し、素晴らしいスタートとなったわけですが、マルクは彼がそこまで得意としていないサーキットでかなり接近していたわけです。こうしたことからもマルクが最大のライバルとなりますか?」

ダヴィデ・タルドッツィ

「そうですね。マルクは本当に才能豊かたな選手で、同時に非常にクレバーなライダーです。彼は昨年も学び、チャンピオンライダーとして成長しています。これから数年は、彼が倒すべき選手となるでしょう。」

 

エイミー・ダーガン

「ホルへ・ロレンソはカタールでは最高の週末とはなりませんでした。これに関して少し教えていただいても宜しいですか?」

ダヴィデ・タルドッツィ

「ホルヘはカタールでフロントブレーキに技術的な問題を抱えました。ブレンボが数日前にホルヘのブレーキに関する釈明を発表しましたが、Ducati側でもまだ正確に何が原因だったのかは把握出来ていません。ただ、ブレンボはDucati、そして全メーカーに対して同様の事象は起きないと約束してくれました。あれはDucati側の問題ではなかったんです。」

 

エイミー・ダーガン

「グラベルの中でブレーキキャリパーを発見したと聞いていますが?これは正しい情報でしょうか?」

ダヴィデ・タルドッツィ

「ええと。。Ducati側としては懸命に無くなった”あるパーツ”を見つけようと努力したんです。そして全てを回収してブレンボに提出しました。彼らはその場でチェックを始め、そしてそれをイタリアに持ち帰りました。キャリパー、ブレーキ一式をね。ただ、その後は何がどうであったかという事に関しては詳しく聞いていません。そしてあの釈明をリリースしたわけです。重ねて言いますが、あれはDucatiチーム側の問題ではありません。」

 

マシュー・バート

「ヤマハは両ライダーと契約を更新、HRCもマルクと契約を更新しました。Ducatiに関してはどうでしょう。もちろん2人と再契約する事が一番優先度が高いのだと思いますが、交渉は進んでいるのでしょうか?」

ダヴィデ・タルドッツィ

「アンドレアのマネージャーとは交渉を初めています。すぐに結論を出したいと思っていますが、何も数日中にということではありません(笑)現状非常に細かい部分に関して話をしています。ホルヘサイドとは、まだ話を進めていません。現状彼はよりレースで結果を出す事に集中していますから。ただ、常々言っているように両ライダーには満足しています。皆はホルヘがDucatiとはあまり合っていないんじゃないかと言いますが、ホルヘのポテンシャルは、本当に高いんです。彼の事は信じていますし彼との契約更新を望んでいます。」

 

エイミー・ダーガン

「今回はトラックの75%が再舗装されていますが、今までDucatiとはあまり相性が良くないトラックだと言えますよね。ただ、アンドレア・ドヴィツィオーゾに関しては過去数年は他の選手のせいでリタイアとなっているのもありますが。。今週はどのようなアプローチですか?そしてカタールでホルヘは彼の自信の源でもあったと言えるエアロダイナミクスフェアリングを使用しませんでした。これは残りのシーズンも同様ですか?」

ダヴィデ・タルドッツィ

「トラックに関しては、ここから3戦はDucatiのバイクにはそこまで合わないと思います。ですからライダー達は少し苦戦することになるでしょうね。ただ年間19戦ですから、ここで勝てずともそれで不平を言うことはありません。自分達に必用なのは勝てる時に勝つということです。そして出来るだけ多くのポイントを獲得していくことです。フェアリングは、ホルヘは恐らくここで使用することになるかもしれません。」