日曜の決勝レースで、NTS RW RACING GPのジョー・ロバーツとスティーヴン・オデンダールは、最後まで諦めない粘り強い走りを披露。難易度の高いアメリカズGPで着実な前進を見せて、厳しいレースウィークを乗りきりました。日曜のサーキット・オブ・ジ・アメリカズは好天に恵まれ、Moto2クラスの決勝レースは気温21°C、路面温度33°Cという良好な状態でスタートしました。

戦闘力の高いマシン作りを目指して日夜努力を続けるNTSとチームの努力に応えるべく、ロバーツとオデンダールは金曜と土曜の走行で学んださまざまなことがらを決勝レースに結実させ、全力で18周のレースを走りぬきました。オデンダールはライバル陣営の選手たちと最終ラップまで果敢に戦い、21位でチェッカーフラッグを受けました。一方、ロバーツは地元ファンの応援にも後押しされて、経験豊富なライダーたちと果敢なファイトを繰り広げ、世界選手権自己ベストの23位でレースを終えました。第3戦スペインGPは、5月4日(金)午前にフリー走行がスタートします。

スティーヴン・オデンダール(決勝21位完走)


「今回のレースウィークは金曜のFP1から苦戦が続いたけれども、たくさんのことを学び取りながら、意義深いセッションを進めることができた。決勝レースは、けっして満足のできる結果ではないけれども、予選順位よりも上位で終えるという最低限の仕事はできたと思う。これからもチーム全員で力を合わせ、戦闘力の高いマシンづくりと好リザルトの獲得を目指して全力で戦い続けるよ」

ジョー・ロバーツ(決勝23位完走)


「厳しい週末だったけれども、今回はホームGPだから最後まで諦めずに力のかぎり戦いきったよ。今朝のウォームアップでも、バイクをいい状態に仕上げるために皆で模索を続け、いい方向性を見つけることができたんだ。ウォームアップはユーズドタイヤでの走行だったので、レースに向けて完璧な準備をするには限界があったけれども、それでも皆で最善を尽くしたんだ。決勝レースはニュータイヤで走り出したので、スタート直後はいいフィーリングを得るのにに少し苦労してしまった。それでもタイヤが馴染んでくると、ユーズドタイヤで上手く走れるセットアップだったので、どんどんラップタイムを上げていくことができた。レース序盤にうまく順位を上げられなかったのが残念だ。次のヘレスはプレシーズンテストで走行した場所なので、きっとうまくバイクを走らせることができると思う。いいリザルトを持ち帰れるように、チーム全員でがんばるよ」

ヤルノ・ヤンセン(チームマネージャー)

「今回の第3戦は厳しい戦いを強いられましたが、スティーヴンは力強い走りでポジティブなリザルトを獲得してくれました。しかし、我々の目指す場所はもっと高いところにあるので、チーム一丸となってバイクの改良とライダーの順応に全力で取り組みます。今回までの3戦は、走行経験もなくデータに乏しいサーキットばかりだったので苦戦を強いられましたが、だからこそ今後に向けて多くのことを学び取ることができたといえるでしょう。次戦からは、いよいよ本格的なヨーロッパラウンドが始まります。第4戦のヘレスでは事前テストを行っているので、そのデータを活かして好結果を得られるようにがんばります」

<NTS プレスリリース>

(Photo courtesy of NTS)