ほぼ確定と報じられていましたが、KTMはMoto2クラスで2連続タイトルを獲得したヨハン・ザルコと2年間正式に契約を結んだ事を発表しました。なおザルコとKTMの関わりは実は深く、ザルコは2007年から開催されたレッドブルルーキーズカップにおいてKTMのマシンで参戦。この中で4勝し初代チャンピオンとなっています。オレンジ色のザルコというのがどのような形なのか早く見てみたいですし、そのスピードにも注目です。
ピット・バイラー
「ヨハンとはレッドブルルーキーズカップから深い繋がりがありました。我々はMoto2プロジェクトにおいてはWPを供給、またMoto3のチームマネージャーであるAki Ajoはザルコと良き友人であります。また我々は彼のマネージャーであるLaurent Fellonと良き友人でもあります。彼をKTMに再び迎え入れるのはグループ全体の努力の賜物でした。KTMはMotoGPクラスチャンピオンシップ優勝が出来るバイクを作り上げることが出来るという自信を持っていますし、ヨハンもKTMのバイクでチャンピオンシップ優勝が出来ると思わなければKTMに加入する事は無かったでしょう。彼が現在のレベルの走りを続けるためにも、KTMとして強力なパッケージを作りあげる事の責任を感じています。これが我々の大きな目標です。」
「MotoGPにおいてKTMがもう1段高みに登りたいというのは明確です。最初の2年間はプロジェクトを作り上げ、全てを機能させるということでした。チームとしては常に最高のライダーをバイクに乗せたいと考えるものですが、ザルコは明らかにサテライトマシンでファクトリーライダー達を負かしており、常に予選でもフロントローにいるということは、彼が強力な精神持ち主のファイターであることを示しています。ヨハンのようなライダーと共に次なるレベルに達成出来るものと確信しています。」
ザルコは125ccで勝利を重ね、Moto2クラスでは15勝しています。彼はMoto2クラスにおいてRed Bull KTM AjoのチームマネージャーであるAki Ajoと共に、WPサスペンションを使用し、2度の世界タイトルを獲得しています。2017年にMotoGPクラスにデビューした後は、ベストルーキーを獲得、そのスピード、レース運び、アタックの腕前などで観客を沸かせました。またヤマハのファクトリーマシンに乗るライバルを上回る結果を何度も残し、4度の表彰台、3度のポールポジションを獲得しています。彼はその能力とポテンシャルによって、今後のMotoGPの中で最も期待される選手の1人として数えられています。
(Photo courtesy of KTM)
(Source: KTM)