アプリリアと契約を更新したアレイシ・エスパルガロはアプリリアに必要なのは、まずはバイクを改善し完走出来る安定感を手に入れることと語ります。そうなればトップ選手とも戦えるとのこと。

アレイシ・エスパルガロ

「今シーズンの始めから自分の優先事項はアプリリアに残ることだと話していました。自分はMotoGPで12年目ですけど、2年以上同じチームで走ったことはないんです。ですからこうして2年以上1つのチームで走れることで安定して改善作業を続けていくことが出来ると思うんです。色々と多くを学び自分のゴールに向けて進んでいくことが出来るでしょう。確かに今シーズンの前半はあまり良い状況ではなく、運もなかったと思います。ただエンジンなどに問題をかかえながらも常に自分達のポテンシャルを証明出来ていたと思います。トップからもさほど離されていませんでした。この契約更新が自分に安定感を与え、自分のゴールに向かって作業を続け、アプリリアと共にRS-GPを良いバイクにしていきたいですね。」

まずはバイクを改善することです。もちろん2年前にバレンシアでテストした時からは改善出来ていますが、特に日本ブランドと比較するとその差はまだまだあります。ですからまだ作業が必要ですが、アプリリアのレベルはさほど低くないと思います。昨年はアラゴンなどかなり接近できたトラックもありました。確かにヘレスでは7位、8位争いが出来たわけで(※3台の転倒を考えると)表彰台争いも出来たはずでした。ただ問題が発生したことでそうはなりませんでした。ですから今はこれを機会と捉え、アプリリアと共に成長していきたいと思います。」


何よりも重要なのはレースを完走するということです。これまでの4戦で自分達が完走したのは1戦だけですからね。まずは完走してポイントを獲得すること。そうでないとシーズン終了時点でチャンピオンシップ順位がかなり下ということになりますから。そしてやはりエンジンの改善は必要ですね。確かに昨年よりもエンジンのスピードも加速も悪くありません。ただ、何よりも必要なのは信頼性なんです。レースを完走しライバルと戦うこと、その中からバイクを改善するための情報を得ることが出来ます。アプリリアのバイクは競争力が高くトップの選手とも戦えると思いますが、今これを言ってもそれを証明する必要がありますから意味がありません(苦笑)ですから重要なのはレースで完走して、これを証明することなんです。」

(Photo courtesy of michelin)