土曜午後のMoto2クラス予選で、日本製シャシーNTSのマシンを駆るNTS RW RACING GP ライダー、ジョー・ロバーツが6列目のグリッドを獲得しました。チームメイトのスティーヴン・オデンダールも、持ち前のファイティングスピリットを発揮して決勝レースに向けて闘志を燃やしています。
フランスGPの開催地ル・マン、ブガッティサーキットは、この季節は不安定な天候に悩まされることが多い土地柄ですが、今年のレースウィークはスッキリとした初夏の好天に恵まれて推移しています。午後になって路面温度と気温が上昇し、多くの選手が続々と転倒していきましたが、NTS陣営の両ライダーは、インフォメーションに富むNTSシャシーの特性を存分に引き出して、無転倒でラップタイムを更新していきました。ジョー・ロバーツは予選17番手で明日の決勝は6列目スタート。スティーヴン・オデンダールはストップ&ゴーのコース特性にやや手こずり、9列目26番グリッドから明日の決勝レースを迎えます。全25周で争われる明日の決勝レースは、午後12時20分(日本時間午後7時20分)にスタートします。
スティーヴン・オデンダール
(予選 26 位 1 分 38 秒 077)
「このサーキットはとても走りがいのあるコースだけど、温度条件への対応に少し苦労をしてしまったよ。セットアップも、まだ改善の余地があると思う。現状では最善を尽くし、全員の力を合わせてここまでがんばってきたんだから、明日のウォームアップでは、さらにもうひとひねり工夫を加えて、午後の決勝に備えるよ。マシンの仕上がり状態に関わらず、レースではもちろん全力を出し切って最後まで走りきるつもりだ。自分たちの力を信じて、明日は思いきり戦うよ」
ジョー・ロバーツ
(予選 17 位 1 分 37 秒 444)
「今日はとても充実した一日で、ドライコンディションの予選自己ベストグリッドを獲得できた。今回の予選17番手は、意義のある成果だと思う。トップテンまで0.3~0.4秒の僅差なので、できればもう少し上位に食い込みたかった、というのが正直なところだね。でも、このレースウィークで貴重な経験を重ねることができたのは、素直にうれしい。今日のセッションでは、主にレースペースの確認に集中し、いい手応えを掴むことができた。明日のレースでは、チームに初ポイントをプレゼントするために、力の限り戦うよ」
ヤルノ・ヤンセン(チームマネージャー)
「今日は非常に充実した一日になりました。特にジョーは、この二日間のセッションで安定感の高いライディングを発揮してくれています。チームのがんばりでセットアップがいい方向に進んだこともあって、予選では着実にラップタイムを詰めていってくれました。ジョー自身が取り組んでいるライディング改造の成果が、しっかりと現れるようになったことも、喜ばしいかぎりです。成果が出ることでどんどん自信を深めており、速いライダーたちを相手に明日はポイント圏内を争うバトルをしてくれるでしょう。我々がまず最初の目標として掲げているチャンピオンシップポイント獲得は、ライダーにとってもチーム全体にとっても、非常にいいモチベーションになっているので、明日はきっといい戦いをしてくれるはずです。スティーヴンについては、少し苦労をする週末になっています。リズムを掴みあぐねている面があるのですが、それがクリアになっていれば、予選ではきっと0.4~0.5秒速いラップタイムを刻めていたでしょう。残念ながら予選に間に合わせることができませんでしたが、明日のウォームアップではこの部分の改善を目指し、ラップタイムの向上を狙っていきます。スティーヴンはファイターなので、明日のレースではきっとがんっばてくれると信じています」
<NTS プレスリリース>