久しぶりにムジェロで表彰台に登ったバレンティーノ・ロッシ。フロントにハード以外を選択出来なかったことで苦しいレースとなったとのことですが、見事にレースをコントロールして表彰台を獲得しました。
Q
「今日もムジェロを黄色に染めました。今日はポールポジションから2015年以来となる表彰台を獲得しました。タイヤチョイスが難しかったと思いますが、アンドレア・ドヴィツィオーゾがあなたがフロントタイヤに苦戦しているのがわかったと話していました。今日の表彰台獲得はどの程度難しかったのでしょうか?」
バレンティーノ・ロッシ
「今日は本当に難しかったですね。昨日のポールポジションがこの表彰台獲得には不可欠だったと思います。レースの中ではフロントにハードタイヤを履くしかなかったので苦戦するとは思っていました。そのせいで全てがより困難な状況になってしまったんです。ただ、その中で少しのアドバンテージがありました。レースの中では表彰台は絶望的かもしれないと考えていたんですが、ライバルがフロントにソフトを履いていれば。。と思いひたすら我慢の走りをしていました。ただ最後までイアンノーネを抑えるのが大変でした。でもこうしてムジェロで表彰台に上がり、その雰囲気を5分〜10分楽しめるということは、今までのシーズンの苦労を忘れさせてくれますね。」
Q
「マルクもフロントにハードを選択しましたが、あなたの目の前でターン10で転倒しました。その時ハードフロントタイヤを履いてレースをコントロールするのは難しいと感じましたか?」
バレンティーノ・ロッシ
「いいスタートが出来てホルへの後ろで同じペースで走行出来ました。ただ数周走った後に両サイドのグリップが落ちてしまいました。そういう場合は抑えて走ってやらないと駄目なんです。転倒するかもというフィーリングがあるんですが、大体の場合それは正しいんです。チャレンジングなもこれで2位となりましたので良かったですね。これでシーズン3回目の表彰台なので本当に嬉しいです。ただ、最高の結果もまた3位のままです。ですから1位、2位を獲得したいと思います。バイクの改善が引き続き必要で、1周のラップタイムはまだしも、レースディスタンスで考えるといまいちなんですよ。」
Q
「最後はイアンノーネとの接近戦でした。彼と戦うことの難しさはわかっているでしょうが、ターン1、サンドナートでも接近していましたね。」
バレンティーノ・ロッシ
「最初はペトルッチがいて、最終ラップはアンドレアがいました。今年はオースティン、ヘレスで彼にやられていますからね。ただ、この2週間表彰台を獲得するために多大な努力をしていますから、ここで諦めてたまるかと思って走っていました。彼とバトルするのは常に難しいものですが、今日は勝利することが出来ました。」
Q
「ムジェロの表彰台の雰囲気を味わうのは2015年以来ですが、ムジェロが黄色に染まっているのを見るのはどのような感情なのでしょうか?」
バレンティーノ・ロッシ
「想像はある程度出来ると思いますけど、実際は少しだけしか想像は出来ないでしょう。時にはムジェロを夢で見てそのまま夢見ていたいと思うような、だいたいムジェロでは優勝するという夢ですけどね。大きなパーティーの一部であるという感触なんですが、本当に全てのファンに感謝したいですね。」
Q
「バルセロナに向かうにあたり、こうして表彰台も獲得し大好きなトラックなわけですが、自信のほどは?」
バレンティーノ・ロッシ
「ここと同様に強力な走りが出来るでしょう。それだけのポテンシャルがあると思います。テストでも良い発見がありましたし、新しいトラックは自分たちに合っていると思います。新しい路面もヤマハにとっては助けになりますし。ただペース面では苦戦しています。けして諦めずにポイントを獲得したいと思います。」
(Photo courtesy of michelin)