フロントにハードタイヤを選択したことで苦戦したと語るドヴィツィオーゾは、リスクを負った走行の中で20ポイントを獲得することを優先したようです。昨年優勝しているバルセロナには大きなモチベーションで向かうとのこと。
Q
「カタール以来久しぶりの表彰台となりました。今日のレースはフロントタイヤの選択に左右されたと思いますが、これがチームメイトのホルへ・ロレンソと戦えなかった大きな理由だったのではないでしょうか?」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「そうですね。フロントタイヤはどれも対して変わらなかったので今回のタイヤを選択したんです。自分はあまりフロントタイヤを使わないライダーで、ホルヘはかなりフロントを酷使するライダーです。でも最後まで彼は安定して走行していましたから、恐らく自分達がタイヤ選択を間違えたんでしょう。今日は恐らく暑さもあって、ハードタイヤのほうがパフォーマンスが悪かったんでしょう。今日は実際自分はフロントに全くグリップを感じなかったんです。ホルヘを捉えようとしていても全くプッシュ出来ず、コーナーの中でも実に遅かったんです。スロットルを開けるたびにフロントを失ってしまう状況でした。かなりリスクを負った走行でしたし、それもあってバレもスローダウンしてましたよね。ムジェロで優勝するチャンスがあったのに残念ですし、あと5ポイント余計に獲得出来たはずなんですけどね。ただ、ここまで暑いトラックの中で20ポイントを持ち帰れるということは良いことです。それにマルクは0ポイントでしたし。」
Q
「同じフロントタイヤを履くバレンティーノもフロントから転倒しそうになりましたが、ハードタイヤを履いていたというリスクについては?」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「自分も1周目に全く良いフィーリングが無くてトップに付いていくのが本当に難しかったんです。一度リズムに乗ったあとも彼らについて行くことが出来ませんでした。なんとか他の方法を探そうとしたんですけど、駄目でした。」
Q
「ヘレスでの悲劇の後にこうして20ポイントを獲得したのは大きなことだと思いますが、今日はそこまで悪い日ではなかったと言えるでしょう。」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「レースをしている時もそう考えていました。またしてもゼロポイントにはしたくないですから。何度かフロントを失った後に今日はもう2位で十分だろうと考えました。」
Q
「ロレンソがDucatiで優勝することを待ち望んでいた人が沢山いますが、もし彼がこうしたパフォーマンスを続けるのであれば、強力なライバルになるでしょうね。」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「今日は確かに彼は完璧な走りでした。タイヤマネジメントもそうですしね。彼が履いていたのは前後ソフトでしたから。素晴らしい仕事だったと思います。」
Q
「バルセロナでは昨年優勝しています。こうして表彰台を獲得して高いモチベーションがあると思いますが、バルセロナを迎えるにあたって何を思いますか?」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「過去3戦を振り返ると優勝出来るチャンスはあるでしょう。あそこでも良いラップタイムが出せましたが、ムジェロでもそうで、MotoGPにおいて最終的なテストのタイムというのはそこまで重要ではないんですよ。大きな自信と共に向かうことになります。」
(Photo courtesy of michelin)