ミシュランはムジェロで開催されたイタリアGPにおいて、ホルへ・ロレンソが他を寄せ付けない走りでミシュランのMotoGPタイヤを完璧に使いこなす姿を見ることとなりました。ロレンソは2番グリッドからスタートした後にホールショットを奪い、フロントにMICHELIN Power Slickのミディアム、リアにMICHELIN Power Slickのソフトを履いていました。ロレンソはその後誰にも抜かれることなくリードを広げてレースを終えています。ロレンソは2番手に6秒以上の差をつけてフィニッシュ。これによってDucatiで初優勝を遂げ、Ducatiファンの前でDucatiの母国GPでの優勝を飾りました。

ミシュランは今回4種類のフロントタイヤを供給し、ライダー達により幅広いオプションを用意しました。ハードコンパウンドの非対称タイヤは、昨年アンドレア・ドヴィツィオーゾの優勝に貢献し、今回ドヴィツィオーゾが2位を獲得しただけでなく、ムジェロ、そしてイタリアにおいてDucati初の1-2フィニッシュに貢献しました。3位は地元のバレンティーノ・ロッシが獲得。多くのファンはロッシが5,245mのサーキットで1’46.208という驚くべきタイムを記録した予選のパフォーマンスを繰り返す事が出来るかと見守っていました。ロッシは表彰台のトップに立つことは出来ませんでしたが、ロッシファンはレース後にトラック上に大挙して詰めかけ、そのレースを祝福していました。

フロントに4種類のタイヤを供給したことで、ムジェロで使用出来たタイヤは前後合わせて7種類であり、今日のレースにおいては7種類のうち6種類が使用され、使用されなかったのはソフトのフロントタイヤのみでした。これはミシュランが全てのライダーに彼らのマシンや乗り方に合うタイヤを供給していることの証明であると言えます。また、今回ミシュランのタイヤによってドヴィツィオーゾがレース中に356.5Km/hという過去最高のトップスピードを記録しました。

レースには90,310人のファンが詰めかけ、厳しい日差しのもとレースを見守りました。日差しによって、トラック温度は週末の中で最高となり、路面温度は47℃に到達。これによってアスファルトのグリップが下がり、タイヤチョイスを難しくしました。この中で素晴らしいレースが展開され、Team ECSTAR SUZUKIのアンドレア・イアンノーネとアレックス・リンスが4位と5位で完走。

カル・クラッチローが6位を獲得し、独立チーム1位を同時に獲得しました。7位は地元のダニロ・ペトルッチ。今回Pramacはランボルギーニカラーでレースに参戦しています。マーべリック・ビニャーレスは8位を獲得し、9位のアルヴァロ・バウティスタを交わしています。ヨハン・ザルコは10位を獲得し、独立チームのライダーズランキングでトップとなっています。マルク・マルケスは5周目に転倒。その後レースに復帰して16位でレースを終えています。ポイント獲得はなりませんでしたが、チャンピオンシップのリードを保っています。ミシュランは次にスペインのカタルーニャに、MotoGP第7戦のために向かいます。バルセロナにて開催される次回のレースは6月17日に開催となります。

ホルへ・ロレンソ

「DucatiのホームGPとなるイタリアGPで優勝出来たことは夢のようです。1年半苦戦した後でようやく達成することが出来ました。大いに苦しみましたが、自分を信じて進んできました。心から嬉しいです。今回はトラックコンディションが難しい中でフロントタイヤをしっかりとコントロールすることが出来ました。ライディングスタイルを変える必要がありましたし、これは自分の将来にとって、レースを良い形でコントロールしていく上で良い経験となりました。」

2輪モータースポーツグループ・マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「今日はライダー達によってタイヤのマネジメントが非常に難しかったと思います。トラックは金曜、土曜と大きくコンディションが変化し、午後には非常に滑りやすくなっていました。ですからライダーたちはその状況に立ち向かっていく必要があり、これがムジェロの難しさでしょう。バイクのセットアップが非常に重要で、これが良いレースをする鍵だったと思います。」

「ですからタイヤチョイスが重要だったんです。今回ここに持ち込んだタイヤの殆どが使用されていましたが、今回ここに持ち込んだ異なる種類のフロントタイヤが表彰台をした3台のうち2台に使用されていました。正しい判断だったということが証明されたと言えるでしょう。週末を通じてバレンティーノ・ロッシがラップレコードを破ったこと、そして練習走行、予選、ウォームアップでのタイムが昨シーズンより速くなっていることに満足しています。また今日はトラック最高速も記録することが出来ました。これはミシュランタイヤのパフォーマンスの高さを示していると言えますので、本当に嬉しいですね。」

「またホルヘの勝利も祝福したいと思います。私はイタリア人ですので、Ducatiにとってイタリアで優勝することがどれほど大切なことかがわかります。そして彼の今日のレースにおける戦略は実に見事でした。これからは最近ポジティブなテストが出来たバルセロナに向かいますが、今シーズンの今までのような成功を収めたいと願っています。」

(Source: michelin)

(Photo courtesy of michelin)