色々なライダーの移籍話が出ていますが、ハフィズ・シャーリンは現在のテック3に残り、テック3 KTMで2019年にMotoGPに参戦することとなりました。ペトロナス・ヤマハを作ってそこでハフィズ・シャーリンを走らせるのではと噂されていたセパン・サーキットCEOのラズラン・ラザリですが、以前は「MotoGP参戦はさほど重要ではないんです。一番重要なのはハフィズで、彼が自分が快適に走行出来るかどうかということが重要です。彼にとっての優先事項は今快適と感じる場所に留まること、そして来年走りたいと思うチームで走ることです。」と述べており、現段階ではどうなるかもわからぬチームでハフィズを走らせるよりは、ファクトリーマシンでの成長が期待されるテック3残留をハフィズと共に選択したのでしょう。

テック3はハフィズ・シャーリンと共に2019年に新たな冒険へと旅立ちます。今年急遽MotoGPクラスへの参戦が決まったシャーリーンは、リーキーとして素晴らしいパフォーマンスを発揮しており、開幕戦からポイント獲得しただけでなく、目覚ましい成長を続けています。24歳のハフィズ・シャーリンは非常に才能あふれるライダーであり、テック3は大きなモチベーション、野望を持って、このコラボーレーションを続けていきたいと考えています。

ハフィズ・シャーリン

「なんと言えばよいのか、また、この現実を信じられません。まず第一に、自分のことを信じてくれ、テック3ファミリーに残り、そして同時にKTMファミリーに加入出来る機会を与えてくれたエルヴェに感謝したいと思います。またマネージャーのダト・ラズラン・ラザリ(※セパン・サーキットCEO)にはMotoGP参戦という夢を叶えてくれた事、そしてKTMにはエルヴェと自分を信じてくれたことを感謝したいと思います。2019年もハードに働き、よりしっかりとした状態で開幕に挑みたいと思います。このチャンスを得られたことが本当に嬉しいですし、嬉し泣きしそうな状態です。皆さんありがとう。特に、常に自分を信じてくれるエルヴェ、ダト・ラズラン・ラザリに感謝したいと思います。」

ダト・ラズラン・ラザリ(セパン・サーキットCEO)

「ハフィズがMotoGP2年目の機会を得られたことを大変嬉しく思います。ハフィズの事を信頼してくれたエルヴェに感謝したいと思います。ハフィズ・シャーリンのMotoGP参戦のストーリーは、まさにおとぎ話です。若きマレーシア人にとって憧れと言えるでしょう。ハードに働き、忍耐強く集中していれば、夢を達成出来ますし、これがまさにハフィズがやってのけたことです。彼はエルヴェを始めとして多くの関心を集め、エルヴェそしてKTMのハフィズを信じる気持ちは大きく、このようなチームからのサポートは素晴らしいものだと感じます。マレーシア人として1人のファンとして本当に興奮しています。遂にハフィズはファクトリーバイクに乗る機会が与えられたわけです。(※KTMはサテライトチームにも完全に同一のファクトリーバイクを供給する)今後はMotoGPクラスのファクトリーバイクにマレーシア人が乗っていると言うことが出来ます。ですから非常に嬉しいですし、彼が2019年にマレーシアにやって来た際に、年にKTMのバイクで新たなKTMのカラーを身に纏っているのを速く見たいですね。」

エルヴェ・ポンシャラル(チームマネージャー)

「今日は私にとってもチーム全体にとっても素晴らしき日です。ハフィズがMotoGPバイクに乗るようになってから、まさに毎日が夢のような状態です。彼は非常に速いですし、今まで周囲が考えていたよりも速く、彼の仕事の内容には本当に満足しています。マレーシア人ライダーとして初めてMotoGPクラスを走るという事がいかに大きな功績であるのかはわかっていますし、彼は開幕戦以来、ポイントを獲得し常にトップルーキーの座を争ってきました。そして彼は人間的にも素晴らしい人物なんです。彼は非常に気持ちの良い青年で、しっかりとした共用があって控えめ、全てに敬いの気持ちを持っています。ハードワーカーで常に学びたいと考えていますし、非常に面白い人物です。私は彼のことが大好きですね。」

「テック3の事を少しでも知っている人なら、私がチームを常に家族と考えていることを知っています。常にガレージ内で家族のような暖かさを持つようにしているんです。ハフィズはこの雰囲気にフィットし、皆を笑わせてくれます。彼と働き始めた初日から、彼と来年も一緒に走りたいと思うようになりました。1年目は学びのために重要な1年ですが、2年目は自分を証明するためにさらに重要な1年となるんです。テック3はそのプロジェクトをKTMと進めていきます。そしてKTMは2019年に4台の全く同一のバイクで開発を続けていきます。これはハフィズの成長を大きく加速させるでしょう。彼はミゲル・オリヴェイラ、ヨハン・ザルコ、ポル・エスパルガロと同じバイクに乗ることとなり、これは大変なチャレンジです。」

「私はこのKTMでの冒険を、ラズランからのサポートと共にハフィズと歩めることが楽しみです。テック3は来年に向けて最高のライダーを確保したと思います。ミゲル・オリヴェイラとハフィズ・シャーリンは強力なパッケージだと思います。若き才能と野望に満ちたライダーの組み合わせですから。今夜はこうして全てが決まったことで本当に嬉しいですね。ハフィズ、来年も宜しく!」

(Source: Tech3)

(Photo courtesy of michelin)