ミシュランのMotoGPタイヤは今日のホルへ・ロレンソの、ムジェロからの2連勝の中で激しいテストの中にさらされることとなりました。バルセロナにあるカタルーニャ・サーキットは路面が新しくなり、これがすべてのライダー、そしてミシュランにとって難しい試練となりました。高い路面温度と異なるアスファルトは、路面温度の低かったテストとは異なる環境となり、ライダー達はこの新しいコンディションへの対応が必要とされました。ロレンソはこの新しい路面に最も良い形で適応し、土曜日にポールポジションを獲得、レースの中でファステストラップを記録して優勝。この中で彼は後続に4秒以上の差をつけています。

新しいルールによってミシュランは今回のタイヤの選択をシーズン開幕前に行う必要がありました。にも関わらず、全く別の状況に対してタイヤはレースウィークを通じて良い形で機能。素晴らしいラップタイムを記録し、レースにおけるコンスタントさも発揮しました。今週のレースから得られた情報は、来年ミシュランの技術者達が、レースに向けて最適なタイヤを用意する上で使用することが出来るでしょう。これによってさらに優れたパフォーマンスを発揮する事が可能で、さらなるタイムを記録することが出来るでしょう。

ロレンソは4,627mのサーキットで前後ソフトを履いて優勝。2位のマルク・マルケスは前後ハード、3位のバレンティーノ・ロッシもロレンソと同様に前後ソフトを選択。これによって3つの異なるメーカーが表彰台を占める形となりました。4位、そして独立チーム1位はカル・クラッチローとなり、彼はミディアムをフロント、リアにソフトを選択しました。ダニ・ペドロサが5位を獲得し、彼は前後にミディアムを選択しています。つまり上位5選手は、今週使用可能だった6種類のコンパウンドのうち、5種類を使用したことになり、ミシュランが選手たちに最適なタイヤを供給していたと言えます。

マーべリック・ビニャーレスが6位、ヨハン・ザルコが7位を獲得。ダニロ・ペトルッチとアルヴァロ・バウティスタは8位、9位を獲得、アンドレア・イアンノーネが10位となりました。ミシュランはほぼすべてのMotoGPチームと共に月曜に1日のテストを開催します。その後はオランダのアッセンにおいて7月1日に行われるダッチTTに向けて向かうこととなります。

ホルへ・ロレンソ

「今日は路面温度が高く、Moto2の後にトラックが変化したために、タイヤをしっかりとマネジメントする必要がありました。ですからそれにライディングスタイルを会わせる必要がありました。これはムジェロと同様でしたね。マルケスが諦めずについてきたので非常に難しいレースとなりました。ミシュランはこの新しいトラックに向けて良い仕事をしたと思います。難しいレースでしたが、集中を失わず、最終的に2ヶ月前に不可能に思えたことを成し遂げることが出来ました。」

ミシュラン・モータースポーツ 2 輪マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「この路面ではミシュランは走行したことがなかったので、今シーズンのスタート前にタイヤを選択するのが非常に難しかったんです。ですから我々がベストを考えるタイヤの選択を行い、最近行ったテストの後に、当初選択した4つの中から前後3つのタイヤを使用することとしました。今日はこの路面の挙動をより深く理解することが出来ました。この経験を来年のタイヤ選択にいかしたいと思います。とは言え、今回持ち込んだ6種類のタイヤはすべて使用されており、それぞれしっかりと効果を発揮しました。これは我々の選択が正しかったことを証明しており、常にすべてのメーカーとライダー達が使用出来るタイヤを供給しているのだという事は喜ばしいことです。この後は月曜日にテストを行い、ここで新しいフロントタイヤのテストを行い、2019年への準備を進めたいと思います。」

<ミシュラン プレスリリース>

(Photo courtesy of michelin)