第9戦ドイツGPの予選で、NTS RW RACINGのスティーヴン・オデンダールが8列目22番グリッドを獲得しました。ジョー・ロバーツは、苦戦を強いられながらも10列目のグリッドから決勝レースで挽回を狙います。

オデンダールは、今朝のFP3終盤に7コーナーで転倒。マシンを受け止めたエアフェンスを交換する必要が生じたために、セッションは赤旗中断となりましたが、幸いライダーには負傷がありませんでした。一方、チームは午後の予選でNTSマシンの戦闘力を存分に引き出すため、全力でバイクの修復に取りかかりました。ライダーとチームが一丸となって取り組んだ45分間の予選で、オデンダールはNTS陣営の持ち味を存分に発揮して22番グリッドを獲得することに成功。明日の決勝レースは8列目から挑みます。

一方、ロバーツはフィーリングの改善やコース攻略など、昨日からの大きなステップアップを目指して今日のセッションに臨みましたが、抱えている課題はまだ解決の途上段階にあります。
全28周で争われる明日のドイツGP決勝レースは、午後12時20分(日本時間午後7時20分)にスタートします。

スティーヴン・オデンダール


(予選22位 1分24秒695)
「今朝のFP3で転倒し、バイクが大きなダメージを受けてしまったので、予選で思いきり走れるかどうか少し不安もあったのだけど、チームがとてもがんばってくれて、万全の状態で午後の走行に間に合わせてくれたんだ。予選はトップと0.9秒差で22番手スタートだから、完璧に納得のいく内容とはいえないけど、明日の決勝レースでは前のグループに追いついて、いいレースをできる自信があるよ。全力でバイクを修復してくれたチームには本当に感謝をしているし、彼らのためにも明日はいい走りとリザルトでお返しをしたい」

ジョー・ロバーツ


(予選30位  1分25秒450)
「今日の午後は、残念ながらマシンのセットアップが思ったとおりの方向に進まなかった。今日は気持ちよく走ることができなかったけど、明日はセットアップを見直す予定だ。バイクが良くなって気持ちよく走れるようになれれば、一気に挽回を狙うよ」

ヤルノ・ヤンセン(チームマネージャー)

「今朝のFP3で、スティーヴンは転倒を喫してしまいましたが、それにもかかわらず予選では非常に力強い走りを披露してくれました。明日は22番グリッドからのスタートなので、いいグループでバトルをしてくれることでしょう。ここザクセンリンクサーキットはシーズン中でも最も全長が短いコースで、毎年激しい接近戦が繰り広げられます。スティーヴンなら、きっといいリザルトを持ち帰ってくれると思います。一方、ジョーに関しては、彼が気持ちよく乗れるバイクに仕上げることが我々にとって喫緊の急務ですが、マシンセットアップとライダーのフィーリングの間でいい落としどころを見つけるのは、いつも悩みどころのひとつです。ジョーはまだ充分なフィーリングを得られていませんが、彼の乗りやすいバイクを提供できるように、チームが一丸となって取り組みます」

(NTS プレスリリース)

(©NTS RW Racing GP)