第9戦ドイツGP決勝で、NTS RW RACING GPのスティーヴン・オデンダールはポイント圏内まで僅差に迫る活躍を見せました。チームメイトのジョー・ロバーツは、シーズン前半戦の実戦を通じて多くのことを学び取り、サマーブレイクを迎えます。

決勝レースが行われた日曜日のザクセンリンクサーキットは、強い日射しが降り注ぐ好天に恵まれた一日になりました。激戦が展開したMoto2のクラス決勝レースで、オデンダールはライバル陣営の選手たちを相手に一歩も退かない戦いを繰り広げました。22番グリッドからスタートしたオデンダールは、全28周を通じて終始ポイント獲得圏内を争い、最後は18位でチェッカーフラッグを受けました。

ロバーツは、昨日の予選までの苦戦から一転し、決勝レースではスタートを決めてポジションアップを狙いましたが、思いどおりの展開には持ち込めず、22位でゴールラインを通過。ややフラストレーションのたまる結果になりました。

Moto2世界選手権は、これから約半月の休暇期間を経て、8月第一週の第10戦チェコGPから再開します。

スティーヴン・オデンダール


(決勝18位完走)
「今日のレースはまずまずの内容だったけれども、もう少しうまく戦えたかもしれない。この暑さで決勝ではリアグリップに苦しんでしまったけれども、今日のレースで課題が見えたのは唯一その程度だ。チームはいつものように全力でがんばってくれた。今後に向けて貴重なデータを獲得できたし、難易度の高いこのサーキットで着実に前進することもできたよ。次戦は僕のフィアンセのホームGPなので、彼女のためにもいいリザルトを獲得してポイントをプレゼントしたいと思っているんだ。チームのスタッフたちはいつも休み返上で仕事をしてくれているので、せめて今回のサマーブレイクでしっかりと骨休めをしてほしい」

ジョー・ロバーツ


(決勝22位完走)
「今日のレースは、暑いコンディションとも格闘する厳しいレースだった。午前のウォームアップでは気持ちよく走れていたけれども、決勝ではフィーリングが変わってしまって、いいラップタイムを刻むことができなかった。しかも、レース中にはミスもしてしまったので、とても厳しい日曜になってしまった。次のブルノは僕のライディングスタイルに合っているコースなので、がんばっていいリザルトを獲得したい」

ヤルノ・ヤンセン(チームマネージャー)

「今日の決勝は長く厳しいレースでしたが、スティーヴンは終始安定したいいペースでラップタイムを刻み続けてくれました。しかも、ポイント圏内を目指してバトルをできたので、我々チームとNTSプロジェクト全体にとって士気の上がる一戦になりました。ジョーについては、昨日はいいリズムを掴めずに苦戦傾向でしたが、今朝のウオームアップでいい前進を見せることができました。決勝レースにも期待をしていたのですが、残念ながら午前のようなパフォーマンスを発揮できませんでした。結果的に、いいラップタイムで走ることができず、後方を走ることになってしまったのが残念です。ジョーはルーキーシーズンなので、これも今後に向けて貴重な経験になったと思います。この夏休み期間に心身ともにリフレッシュして、後半戦に備えてほしいですね。ジョーは今月末の鈴鹿8耐に参戦するので、それも彼にとって有用な経験になるでしょう。健闘を期待しています」

(NTS プレスリリース)

(©NTS RW Racing GP)