日曜午後12時20分にスタートした2018年第16戦日本GP決勝レースで、NTS RW RACING GPのスティーヴン・オデンダールとジョー・ロバーツが渾身の走りを披露。期待されていたチャンピオンシップポイント獲得には及びませんでしたが、NTSのホームレースで全力を尽くした両選手とチームは、確かな手応えを掴んで次戦の開催地オーストラリアへと向かいます。
NTS陣営の両選手は、金曜と土曜のプラクティスセッションで力強い走りを見せ、土曜午後の予選でもロバーツが18番グリッドを獲得する活躍を見せました。日曜日のツインリンクもてぎは、秋晴れに恵まれてこの週末で最も良好なコンディションになりました。ロバーツは18番グリッド、オデンダールは25番グリッドから全22周のレースに向けて発進。両者とも好スタートを決め、上位陣の追い上げを狙いましたがタイヤのグリップが思うように発揮できずウォームアップのレースシミュレーション走行から平均して1秒遅いタイムでのレース展開となり、我慢のレースとなってしまいました。それでもロバーツは18位、オデンダールは19位でレースを終え、ともにトップ20圏内でのフィニッシュを果たしました。
また、福島県に拠点を置くNTSにとっては日本グランプリは年に一度の母国グランプリであり、チームは決勝レースにおいて日本の国旗をイメージしたスペシャルカラーのマシンを披露。本プロジェクトに係る関係者、関係企業はもちろん、ファンの気持ちを背負い全力を出し切りました。第17戦オーストラリアGPは、メルボルン郊外のフィリップアイランドサーキットで10月26日(金)午前にフリー走行1回目がスタートします。
スティーヴン・オデンダール
(決勝レース19位完走)
「本当はもっと上位でフィニッシュするつもりで今日の決勝レースに臨んだので、思っていたよりも厳しいリザルトになってしまった。僕たちは今、トラクション面で課題を抱えているので、次のフィリップアイランドではその部分を解決したい。NTSのホームレースで僕たちを一所懸命に支えてくれたチームには、本当に感謝している。来週のオーストラリアでこそ、いい結果を獲
得してみせるよ」
ジョー・ロバーツ
(決勝レース18位完走)
「正直なところ、今日はもっといいレースをできると思っていただけに残念だ。決勝ではスタートをうまく決めて、オープニングラップでポジションをふたつ上げることができた。でも、そこから先は自信を持って充分に攻め続けるほどのフィーリングがなくなり、想定よりも1.5秒ほど遅いペースになってしまったんだ。今日はポイント圏内は目指せたと思うし、うまく行けばトップテンも狙えていただろうから、それを達成できなかったことが本当に悔しくて残念だ」
ヤルノ・ヤンセン(チームマネージャー)
「今回の日本GPでは週末を通していい流れを掴んでいて、特にジョーはポイント獲得も充分に射程距離に収めていただけに、残念な結果になってしまいました。今日のレースはセットアップやその他の要因など、様々なことが複合的に絡み合って、非常に難しいレースになりました。そのために、ジョーはトップ15圏内を争えていたであろう実力を存分に発揮できず、残念な結果になってしまいました。一方、スティーヴンは厳しスタート順位から安定したペースで順位をあげてゆき、最後はトップ20圏内でゴールしてくれました。
我々はけっして自分たちの現在の実力を過大評価してはいませんが、今回はウィークを通じて、しっかりと積み上げてくることができました。次戦のオーストラリアでは、さらに上を目指してがんばります」
(Photo courtesy of NTS)