ミシュランは南へ。海外 3 連戦の 2 戦目、ミシュランがタイトルスポンサーとなっている Michelin® Australian Motorcycle Grand Prix(ミシュラン・オーストラリアン・モーターサイクル・グランプリ)がこの週末に開催されるフィリップアイランドに向かいます。
MotoGP世界選手権第17戦は、今シーズン2度目となる赤道を越えて開催される全長4,448mのフィリップアイランドです。ここはシリーズでも高速コーナーが多く、タイヤにとっても極限レベルのストレスがかかるサーキットとして知られています。その連続した高速コーナーはタイヤに膨大な量の熱を発生させ、特に最終コーナーは、MotoGPの19レース中の278ターンの中でも最も高温となります。
ミシュランはこうした高温によるストレス、7つの左コーナーと5つの右コーナーを含む反時計回りのレイアウトに耐え、そしてこの時期に起こり得る低い気温に対処するための迅速な発熱の必要性から、この自社の名を冠したグランプリで遺憾なくそのポテンシャルを発揮する特別なタイヤを用意しなければなりません。いわゆる「フィリップアイランド」タイヤは、これらすべての要求を満たし、ライダーに極限までプッシュする自信を提供します。そして、昨シーズンのオーストラリアでも記憶され、2018年の多くのレースでも見られているような緊迫したエキサイティングなレースを実現します。
MICHELIN Power slick は、前後ともすべてのタイヤが左右非対称設計です。このような設計のタイヤの供給はザクセンリンク、バレンシアとともにシーズンを通して3回しかありません。この厳しいコースレイアウトのために開発されたのはソフト、ミディアム、そしてハードタイヤで、ターン数の多いことから発生する熱への対応から、左側をよりハードとし、右側は素早く発熱し右コーナーでライダーたちが必要とするグリップを発揮させるよう、よりソフトな設計としています。
この迫力のあるコースは息を呑むほどの景観を見せてくれます。フィリップ島の断崖に沿って位置しているためバス海峡とタスマン海が見渡せますが、この素晴らしい背景はオーストラリアの春の大雨という非常に厄介な天気をもたらすこともあります。スリックタイヤ同様、MICHELIN Power rain もこのサーキットのあらゆる要求に対応すべく設計されています。用意されるのはソフトとミディアムで、フロント、リアともに左右非対称設計となっています。
Michelin® Australian Motorcycle Grand Prix は10月26日金曜日に2回予定されているフリープラクティスセッションから走行が開始されます。土曜日にもさらに2回のフリープラクティスセッションが予定され
ており、続いて決勝レースのスターティンググリッドを決める公式予選が行われます。27周で争われるレースは10月28日日曜日、現地時間16時00分、日本時間14時00分にスタートします。
ミシュラン・モータースポーツ2輪マネージャー:ピエロ・タラマッソ
「フィリップアイランドは、ミシュランに関わるすべての者にとって特別な意味があります。それはミシュランがタイトルスポンサーとなっているレースだからで、「自分たちのレース」という印象が強く、またアジア・パシフィック市場全体がミシュランにとって非常に重要であることも、この大会に特別な意味を加えています。このコースは一年を通して最もチャレンジングなもののひとつで、タイヤには他では見られない程のストレスが加わります。私たちのタイヤは、速いラップタイム、非対称なレイアウト、そしてきわめて高速のコーナーに対処する必要があり、そうしたあらゆるレベルで性能を発揮しなければならず、また、近年見られているように、非常に寒くなる可能性があるため、素早い発熱性も要求されます。ここは私たちが常に重視しているサーキットで、私たちがフィリップアイランドのために特別なタイヤを用意するのはそのためです。Michelin® Australian Motorcycle Grand Prix で私たちの最高のパフォーマンスを発揮することが非常に重要であり、私たちは間違いなくそれを実現するでしょうし、昨年のレースも非常にエキサイティングでしたが、今年はもっとすごいレースになるようトライするつもりです!」
(Source: michelin)
(Photo courtesy of michelin)