今年はホンダ、Ducatiと表彰台争いがシーズン全体で出来るかどうかが問われるヤマハ。プロジェクトリーダーの交代、ヨーローッパでのテストチームの組織化など多くの体制変更を行ったものが、開幕からすぐに成果として出るのでしょうか?

バレンティーノ・ロッシ

「チームプレゼンテーションは常に楽しみにイベントです。新しいシーズンのパッケージを公開する時で、最も重要なこととして、プレシーズンが終わったことを宣言するわけですからね。この数カ月は少しリラックスしながらトレーニングをしてきました。ただ多くのファンと同様に新しいシーズンの開幕を何よりも楽しみにしています。この次のセパンテストは、ヤマハが冬の間に開発してきた内容をチーム一丸となって試すという意味で非常に重要なものです。

「ヤマハのパフォーマンスは昨シーズン終盤に改善しましたが、さらに大きく進化する必要があります。ですから作業が引き続き必要なんです。モンスターエナジーがチームにとって新しい存在として加わるのは嬉しいですね。彼らはヤマハ、そして僕自身のスポンサーを長く続けてくれています。互いをよく知っていますし、レースに対する情熱をしっかりと共有しているんです。」

「新しいシーズンが本当に待ち遠しいですし、早くバイクに乗りたいと思っています。今までにないほどにやる気に溢れています。ハードワークを続ければ今年はまたトップに立てると信じています。


「もうすぐ40歳になりますが、36歳から40歳で大きく変わることはありません。もちろん25歳の時とは異なりますから毎日トレーニングが必要ですけどね。ラッキーなことにこの歳でもMotoGPで走るために必要なものは全て揃っています。この競技は100mを全力疾走したり、サイクリストみたいにトレーニングする必要はありませんから。

今のモチベーションは当然バイクに乗ることが好きということですが、何よりも良いレースの後はいい気分になれるということなんです。そして、表彰台、優勝が出来ればさらに良い気分なわけです。自分がレースを楽しめる、スピードを発揮出来るという感覚があると全てが楽に感じるんです。競争力を発揮出来るということが何よりも重要で、過去の結果よりも今の結果が全てです。」

「新しいプロジェクトマネージャーの事は自分もよく知っていますし、良い仕事をしてくれるでしょう。日本でもエンジニア達が冬の間に作業を懸命に進めてくれているはずですから、セパンでは色々と試すべき内容があります。すぐに結果が出ると思ってはいませんが、今回のテストで改善がなされているか?正しい方向に進んでいるか?を確認することが重要になります。

「モルビデッリは非常にセンシティブなライダーです。今年の彼はファクトリーのバイク、フォルカダをチームに迎えるわけですから、非常に良いパッケージだと言えるでしょう。彼と共に開発をしたり情報の共有が出来るかもしれませんし、2つの方向での開発が出来るかもしれませんね。」

(Source: yamaha-racing)

(Photo courtesy of yamaha-racing)