ミシュランアルゼンチンのテルマス・デ・リオ・オンドが要求する内容にしっかりと応え、ミシュランのMotoGPタイヤはこの厳しいコンディションで素晴らしいパフォーマンスを発揮。マルク・マルケスが圧倒的な勝利を飾りました。

4,806mのアルゼンチンのトラックはミシュランが2016年にMotoGPの舞台に戻ってからチャレンジングなトラックでした。今週末は開催4年目にして初の完全ドライコンディションとなり、ミシュランのタイヤは週末に渡って素晴らしいパフォーマンスを発揮。この内容はテクニシャン達、デザイナー達に将来に向けた豊富なデータをもたらしました。

レース当日の予報は雨、しかしこの予報は現実とならず、気温は週末の中で最高気温となり、レーススタート時点で44℃を記録。練習走行が行われた2日間にこのようなコンディションを各チームは経験していなかったため、各チームにとってタイヤ選択は難しい判断となりました。

マルケスがホールショットを奪い1周目をリード。マルケスはそのリードを広げる前に2周目に最速ラップを記録。マルケスはフロントにハード、リアにソフトのMICHELIN Power Slickタイヤを履いて後続との差を広げます。最終的にフィニッシュラインを通過する前に10秒のリードを築きました。

マルケスに続いたのはバレンティーノ・ロッシとなりました。ロッシは最終ラップに巧みな動きでアンドレア・ドヴィツィオーゾをオーバーテイク。これによって表彰台には3つの異なるメーカーが並びました。

レースは2位、3位ポジションを7名のライダーが最後まで闘う展開で、すべてのライダーが様々なコンパウンドの組み合わせでレースに挑み、今回ミシュランが投入した5種類の組み合わせがすべて使用されました。

この素晴らしいレースを見守ったのは64,086人。独立チーム1位となったのはジャック・ミラーで、彼は4位を獲得。アレックス・リンスは5位、ダニロ・ペトルッチが6位、中上 貴晶が7位を獲得。ルーキーとしてトップだったのはファビオ・クアルタラロで8位。アレイシ・エスパルガロが9位を獲得し、ポル・エスパルガロが10位で完走しました。これにより6つのメーカーすべてがトップ10となり、ミシュランのすべてのチームが表彰台を獲得できるパフォーマンスタイヤを供給するという狙いが達成されています。

ミシュランはこの後、南から北アメリカへと向かい、4/14日に第3戦の舞台となるアメリカのテキサス州オースティンへと向かいます。

マルク・マルケス

「MotoGPキャリアの中でも最高の週末の1つ、最高の日曜の1つとなりました。今日はレースを素晴らしい形でコントロール出来ました。素晴らしいパフォーマンスを発揮出来たことが嬉しいです。今回はタイヤの使い方をしっかりと理解出来ていましたし、どれが自分達にとって最高のタイヤであるかを理解していました。レース序盤はソフトのリアを摩耗させるリスクがありましたけど、自分のストラテジーには最適なチョイスでした。序盤から今回はプッシュしてリードを広げる計画だったんです。このストラテジーで走り、最後は良い形でタイヤの温存が出来ました。こうして優勝出来て本当に嬉しいです。」

 

2輪モータースポーツグループ・マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「シーズンを通じて最もタイヤが試されるラウンドであると理解していました。今回はリアの非対称コンパウンドのタイヤをフルラインナップで持ち込みました。これは過去いかなるトラックでも行っていない試みで、すべてのタイヤが発揮したパフォーマンスに関して満足しています。フリープラクティスはいずれも素晴らしいタイムで、予選もすべてのタイヤがコンスタントさを発揮しました。スタート時点では気温が上昇し、正しいコンパウンドを選ぶためにいくつも正しい判断が各チームで下されました。週末の中で最も高い気温となりましたが、ミシュランのテクニシャン達がチームと共に作業し、ライダーがコンディションに最適なタイヤをチョイスをすることを助けました。」

「3メーカーが表彰台を飾るのを見れたことは素晴らしいことです。これはミシュランがすべてのメーカーに最適なタイヤを供給していることを意味するからです。この後はオースティンへと向かいますが、オースティンもまたチャレンジングなトラックです。しかしミシュランはこのタスクに向けてしっかりと準備が出来ています。」

(Source: michelin)

(Photo courtesy of michelin)