ディフェンディング・チャンピオンのジョナサン・レイは新型予選タイヤによってポールポジションを獲得。Ducatiのアルヴァロ・バウティスタのミスによってチャンピオンシップのリードを拡大。



先週チャンピオンシップにおいてリードを獲得したジョナサン・レイは、ポールポジションを獲得し、25周のレース1をスタートからフィニッシュまでリード。2位のチャズ・デイビスにおよそ6秒、3位のトプラック・ラズガトリオグルに12秒もの大差をつけて優勝した。タイトルコンテンダーのアルヴァロ・バウティスタは再びミスによって転倒。レイとのポイント差は49ポイントに拡大した。

初日にライダー達はピレリ(Pirelli)が用意した全種類のタイヤをテスト。新しいスーパーポール用タイヤで、レイはポールポジションを獲得。Ducatiのデイビスとバウティスタも昨年のポールポジションを下回るタイムを記録。SCX0448もまた素晴らしい性能を発揮した。これはプレクオリファイアータイヤとして設計され、スーパーポールレースでの使用も可能なタイヤ。レース1では3名以上のライダーがこれを使用。その中には、チャズ・デイビス、トム・サイクスなどが含まれた。

1’21.876でポールポジションを獲得したレイは抜群のスタートを決めた後、Ducatiの2人、トプラック・ラズガトリオグルに追われる展開。3周目になるとハスラムが転倒してリタイア。この時トップグループは非常に小さく、これが5周目まで続いた。デイビスはレイを抜くチャンスがあったものの、すぐさまレイに抜き返されている。アルヴァロ・バウティスタはターン5で転倒してリタイア。再スタートしたものの18位となりポイント獲得は出来なかった。

レース1結果

1) J. Rea (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
2) C. Davies (Aruba.it Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
3) T. Razgatlioglu (Turkish Puccetti Racing / Kawasaki ZX-10RR)
4) T. Sykes (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW S1000 RR)
5) A. Lowes (Pata Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
6) J. Torres (Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)
7) M. Van Der Mark (Pata Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
8) L. Baz (Ten Kate Racing – Yamaha / Yamaha YZF R1)
9) M. Melandri (GRT Yamaha WorldSBK / Yamaha YZF R1)
10) M. Rinaldi (Barni Racing Team / Ducati Panigale V4 R)
11) E. Laverty (Team Goeleven / Ducati Panigale V4 R)
12) L. Mercado (Orelac Racing VerdNatura / Kawasaki ZX-10RR)
13) A. Delbianco (Althea Mie Racing Team / Honda CBR1000RR)
14) S. Cortese (GRT Yamaha WorldSBK / Yamaha YZF R1)
15) M. Reiterberger (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW S1000 RR)
16) R. Kiyonari (Moriwaki Althea Honda Team / Honda CBR1000RR)
17) Á. Bautista (Aruba.it Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
RT) J. Beach (Attack Performance Estenson Yamaha / Yamaha YZF R1)
RT) L. Haslam (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)

レース1におけるWSBKライダーの使用タイヤ

レース1ではライダー達はフロントにスタンダードSC1 125/70(オプションA)を使用。例外はメルカド、清成のみで、2人はX1071 SC2デベロップメントタイヤを使用した。

リアは変化に富んでおり、8名が200/65サイズ(オプションA)のY0446 SC0デベロップメントタイヤを使用。それ以外の多数の選手がスタンダードSC0 200/65(オプションB)を使用した。チャズ・デイビス、トム・サイクス、ユージン・ラバティはSCXタイヤを使用している。

(Source: Pirelli)

(Photo courtesy of Pirelli)