ヤマハ 2020年型のYZF-R1/YZF-R1Mを発表

2020年型YZF-R1

2020年のYZF-R1は改良されたエンジンに加えてシャーシのアップデート、MotoGPからのスタイリング、さらに合計で7つの電子制御を備える。

M1の流れを汲むデザイン

M1からのアグレッシブなデザインを受け継ぎ、新しいフェアリングはサイドのデザインから燃料タンクアッセンブリーへのつながり感があるデザイン。タンクパネルにカラーが同一となったことで、さらにデザイン一体感が向上している。エアロダイナミクス値は5%改善しており、高速域で大きな違いをもたらす。LEDヘッドライト、ポジションランプもデザインを一新している。フロントカウルの背後にはアルミニウム製のエアダクトが備えられている。また、エキゾーストシステムはチタン製となった。


EU5準拠の新型エンジン

200馬力を発生する998cc4気筒エンジンは、EU5に準拠しつつ高レベルのパフォーマンスを実現。270° – 180° – 90° – 180°のファイアリングオーダーの不等間隔爆発のエンジンは、13,500回転で最大馬力を発生。新デザインのフィンガーフォロワーロッカーアーム、カムローブによりバルブのリフト量を最適化。高回転時バルブ開閉がさらに安定した。これによりさらにスムーズで効率的にエンジンが回転出来るようになっている。


シリンダーヘッドは新設計、インジェクター位置が見直されたことでエンジンパフォーマンスが向上。スロットルバルブは燃焼室に近づき、燃焼の安定性を向上。Bosch製インジェクターは45mmのスロットルボディトップにマウントされた。10穴のインジェクターは燃焼室にさらにダイレクトに燃料を噴射出来、21.5度という噴射角度で燃焼効率を向上している。エキゾーストシステムも変更を受け、キャタライザー数は4に。エキゾーストチャンバー前後にキャタライザーが装着されている。エンジン効率がアップしたことに加え、セカンドギアピニオンを大型化、トランスミッションの効率も向上した。

ライドバイワイヤAPSGスロットル

2020年もヤマハチップコントロールスロットル(YCC-T)が引き続き採用となり、スロットルフィールと重量軽減のために新たにAPSG(アクセル・ポジション・センター・グリップ)を採用。磁石とセンサーを使用しYCC-Tに信号を送る。既存のシステムのようなフィーリングを維持するため、APSGユニットにはスプリング、スライダー、ギアが内蔵され、ナチュラルなフィーリングを実現。

サスペンションがアップデート

新型のダンピングバルブを採用、スプリングレートが下げられ、オイルレベルが見直された。これにより、路面状況をより正確にフィードバックすることが可能となる。同様にステアリングダンパー、リアショックもセッティングが見直されており、シャーシパフォーマンスを引き出すことに貢献する。

ブレーキ、タイヤのアップグレード

2020年モデルではブレーキパッドが見直され、さらなるストッピングパワーを発揮する。タイヤはブリヂストンのBattlax RS11が装備される。

新型ブレーキコントロールシステム

新しいブレーキシステムではライダーは2種類のABSモード、BC1、BC2の選択が可能。BC1ではABSの感度は固定、BC2ではABSの感度をライダーが調整可能。BC2では感度、介入スピードはリーンアングルによって増減するコーナリングABSとして機能する。

新型エンジンブレーキマネジメント

2020年モデルにはエンジンブレーキマネジメントが新たに搭載された。ライダーは3種類のセッティングから選択が可能で、エンジン回転数、スロットルポジション、スロットルバルブポジションによってECUがスロットルの開度、点火タイミング、燃料供給量をコントロール。これによってエンジンブレーキ量を調整する。

改良型ローンチコントロール

新たに9,000回転、スロットル開度41度で有効となる形となった。なお、ブレーキコントロール、エンジンブレーキマネジメント、ローンチコントロールなどによって、2020年型YZF-R1では、合計で7種類の電子制御を備える。

YZF-R1主要スペック

・アグレッシブなM1スタイルのカウル
・エアロダイナミクス値が5%向上
・サスペンションのアップデートでフィーリングが向上
・新型エンジンブレーキマネジメント
・新型ブレーキコントロール
・改良型ローンチコントロール
・新型APSGライド・バイ・ワイヤ・スロットル
・燃焼効率が向上、高回転域でのパフォーマンス向上
・ブレーキング性能が向上
・ブリヂストン Battlax RS11タイヤ
・EU5準拠のエンジン
・998cc 200HP クロスプレーン4気筒エンジン
・6軸IMU、ジャイロ、Gセンサー
・マグネシウムホイール
・17Lアルミニウムタンク
・カラー(Yamaha Blue DPBMC/Tech Black SMX/MBL2)
・発売時期:2019年9月

 

2020年型YZF-R1M

2020年のYZF-R1Mは前述のYZF-R1に加えられた変更に加えて、様々なアップデートを受けた。

新型オーリンズERS NPXガスフォーク

YZF-R1Mは最新のオーリンズエレクトリックレーシングサスペンションを装備。ERS NPXガスフォークはフォークオイルのキャビテーション(気泡発生)を防ぐ技術。さらにコンスタントなダンピングを実現する。

新型の軽量カーボンテールカウル

カーボンフェアリング、フロントフェンダー同様に、テールカウルにもカーボンを採用。

アプリによる電制コントロール

YZF-R1M用に開発されたアプリによって、様々なセッティングを瞬時に調整可能。これで、まるでファクトリーの専属ピットクルーがついているような迅速な設定変更が可能。

YZF-R1M主要スペック

・新型オーリンズERS NPXガスフォーク
・カーボンテールカウル
・M1スタイルのカーボンフェアリング
・製造個体番号が記載
・Y-TRAC、YRCアプリのアップデート
・新型エンジンブレーキマネジメント
・新型ブレーキコントロール
・改良型ローンチコントロール
・新型APSGライド・バイ・ワイヤ・スロットル
・燃焼効率が向上、高回転域でのパフォーマンス向上
・ブレーキング性能が向上
・ブリヂストン Battlax RS11タイヤ
・EU5準拠のエンジン
・998cc 200HP クロスプレーン4気筒エンジン
・6軸IMU、ジャイロ、Gセンサー
・マグネシウムホイール
・17Lアルミニウムタンク
・カラー(Silver Blu Carbon BWM2/Carbon)
・発売時期:2019年7月25日よりオンラインオーダーが可能。


(Source: yamaha)

(Photo courtesy of yamaha)