ベンスナイダーがトップ15入賞、ポイント獲得!オデンダールは20位で完走

第11戦オーストリアGPの決勝レースで、NTS RW Racing GPのボ・ベンスナイダーとスティーヴン・オデンダールの目標は、転倒せずに最後までしっかりと走りきることでした。昨日の予選後に述べたとおり、そのレース課題を両選手ともしっかりと消化し、特にベンスナイダーは貴重なチャンピオンシップポイントを獲得することにも成功しました。土曜の予選を終えて、ベンスナイダーの決勝スターティンググリッドは23番手となりましたが、ポイント争いをできそうな手応えは充分に掴んでいました。

全25周の戦いを終え、ベンスナイダーは優勝したブラッド・ビンダー選手から18秒差の15位でゴールラインを通過しました。レース中盤にはステファノ・マンツィ選手と激しいバトルを繰り広げましたが、マンツィ選手をオーバーテイクしたあとは着々と引き離し、安定したペースで最後まで走りきりました。オデンダールもポイント圏内を争えるパフォーマンスを発揮していましたが、わずかのミスにより、ドミニク・エガーター選手やジェイク・ディクソン選手、ヨナス・フォルガー選手の集団から離れることになり、その結果、20位でチェッカーフラッグを受けました。

NTS RW Racing GPのチームマネージャー、ヤルノ・ヤンセンは、ポイントを獲得したベンスナイダーのレース内容を満足そうな表情で振り返りました。「今日は良い結果になりました。一筋縄ではいかないレース展開で、上位陣が潰れたことで順位が繰り上がる幸運にも恵まれました。荒れた展開は自分たちに不利になる場合も多々ありますが、今日のボの走りは堂々たる内容で、ポイント獲得に相応しいパフォーマンスでした。最後までしっかりと状況を見極め、よくがんばって走り抜いてくれました」

NTS RW Racing GPは、明日の月曜も当地レッドブルリンクサーキットに居残り、事後テストを実施します。このテストには、シモーネ・コルシ選手の参加も決定しています。「今後の開発と情報収集という意味では、異なる視点からのインフォメーションを得ることは非常に貴重です」と、ヤンセンはコルシ選手のテスト起用について説明します。「経験豊富なシモーネが、どんなインプレッションを我々に与えてくれるのか、今からとても楽しみです」

ボ・ベンスナイダー選手コメント

(決勝レース:15位)
「決勝レースの1周目は完璧ではなかったけれども、ここ数戦のレースよりはまだマシだった。フロントが切れ込んでいつでも転べそうな状況だったけれども、安定したペースで走りきって何人ものライダーをオーバーテイクしていったんだ。今回は完走が目標だったけど、ポイントを獲得できて良かった。でも、この結果に満足せず、もっと上を目指して行きたい。そうすれば、NTSのパッケージが優れていることを結果で示せるからね。明日のテストでは、ニューアイテムをいくつか試しながら、マシン全体のフィーリングも向上させたい」

スティーヴン・オデンダール選手コメント

(決勝レース:20位)
「スタートはとてもうまく行った。28番グリッドだったけど21番手まで順位を上げて、いい集団につけてレースをできたんだ。でも、自分が前につけていた集団で遅れをとってしまったのが残念だ。追いつかれたときに押し出されてワイドにはらみ、違うギアが入ったために、集団から離されてしまったんだ。それを除けば、いいフィーリングでレースをできた。バイクの感触も、以前の数戦よりもかなり良くなっているよ」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)