ヤマハは新型のMT-03を発表した。新型MT-03はエンジン周囲がみっちりと詰まった印象を与えるためのデザインが与えられた。14Lのタンクはさらに幅広に見えるタンクカバー、エアインテークを備えている。強烈な印象を与えるLEDライトによって個性的なルックスとなっており、このLEDライトは小型ながら強烈な明るさを実現している。

従来型を引き継ぐ321ccの並列2気筒エンジンは低回転域でスムーズな走りを実現、浸炭処理が施されたコンロッド、軽量ピストンなどによってエンジン振動を低減、スロットルレスポンスの向上を図ったもの。またオールアルミ製ダイキャストシリンダーのDiASil(ダイアジル)シリンダーを備えており、優れた熱効率を実現、これによってパワーロスを可能な限り防いでいる。


フロントサスペンションは新型の内径37mmの倒立タイプとなった。新しいフロントカウル、LEDヘッドライトと共に、このクラスのバイクとして最もプレミアムな質感を与えている。ヤマハはロングスイングアームの有用性をYZF-R1で証明したが、同様のテクノロジーがMT-03にも採用される。573mmの左右非対称デザインスイングアームは、ブレーキング時における高い安定性を発揮するだけでなく、コーナリング、加速においても効果を発揮する。

リヤショックはプリロードのセッティング、ダンピングのセッティングが改められ、ハードになったスプリングが使用されている。これによってバイクのハンドリング性能がさらに引き上げられている。フレームはダイヤモンドタイプのチューブラスチールフレームで、エンジンをストレスメンバーとして使用。アップデートされた前後サスペンションと共に、このクラスで最もスリリングでスポーティーなライディングを提供する。

また新型MT-03は他のMTシリーズ同様の高い質感が与えられており、新しいLCDディスプレイ、LEDウインカー、アルミニウム製アッパークランプなどを備え、このクラスのバイクとして非常に高い質感を備えている。

発売時期は2019年12月(欧州市場)で、カラーリングはIce Fluo、Icon Blue、Midnight Blackとなる。

(Source: yamaha)

(Photo courtesy of yamaha)