ドヴィツィオーゾがマルケスより先にゴールすれば、マルケスのタイトル獲得はもてぎに持ち越しとなるが、今年マルケスがタイトルを獲得するのはほぼ確定だ。今年も安定感を発揮するドヴィツィオーゾだが、マルケスの安定感はそれを上回る。新しいパーツを試すなど様々なアプローチを続けるDucatiだが、ドヴィツィオーゾは現時点ではタイトル争いは不可能と語る。
アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「アラゴンは良いレースでした。でもフィーリングは良かったものの最高というわけでもなくて、レースの中で徐々にフィーリングを高めていきました。ライディングもスムーズでしたし、リズムも良くなっていき、コンスタントに最後まで走行して2位を獲得することが出来ました。昨年のタイは大きなグループで走行することになり、残り3周でも5名でレースしていました。今年はいろいろな要素から違うレースになるでしょう。タイヤやセットアップは昨年を参考にするものの、コンディションもそうですし、路面グリップも異なり、タイヤも変わっています。雨の可能性もあって何が出来るか考えすぎても仕方ないと思っています。」
「今年も表彰台争いが出来るといいですが、今年はライバルがさらに強くなっています。ヤマハ勢、それからマルケスが速いですよね。とにかく、タイヤ、それからトラックコンディションに大きく左右されるでしょう。今年もタイヤのグリップ等によって良いバトルが出来たラウンドもあれば、逆に苦戦したトラックもありました。今のMotoGPは本当に予測が難しいですから、明日にならないとなんとも言えません。」
「今回は確かにチャンピオンシップが決まる可能性がありますが、いつも全力を尽くしていますからアプローチは同じです。バルセロナ以降マルケスは特にスピードを増してきましたが、常に優勝、最悪でも2位という結果でずっと来ています。改善しようとはしていますが、現時点でタイトル争いは不可能です。アラゴンのレースも良かったですが、マルクとの差は非常に大きいものでした。」
「さらに何が出来るか?どうやって改善するかに集中していきます。しかし、ベースが良い状態ではさらに改善を進めることは難しいです。いずれにしても日曜に最高の結果を出すというアプローチは変わりません。リヤホイールカバーなど色々試していますが、新しいパーツについてはいろいろな場面で試して理解することが必要です。完璧なバイクというのは常に存在しませんからね。」
(Source: Ducati)
(Photo courtesy of michelin)