現在のMotoGPでマルク・マルケスのみが次元の違う走りをしていることは明らかで、Ducatiのアプローチはライダーではなく、バイクの性能差で優位に立つというものだ。デスモセディチの性能が他車を圧倒していれば、ライダー同士の実力差ではなくマシンの性能差でレースに勝つことが出来る。

Ducatiのデスモセディチのほうが、RC213Vより総合力が高いことは、ドヴィツィオーゾ以外のDucatiライダーのスピードを見れば明らかだが(※マルケスはRC213Vの弱点をカバーしつつ速い)、ジジ・ダッリーニャは2020年に向けてさらなるエンジンの強化、そしてコーナリング性能向上を狙っているはずだ。

ジジ・ダッリーニャ

「Ducatiはバイクを今までと異なるエリアで改善出来たと思っています。スイングアームに装着する”スプーン”の開発を進め使い出したのはDucatiですが、今はほとんどのメーカーが同様のパーツを装着していますよね。このパーツは昨年冬から作業を初めて、Ducatiのライダー達は今年頭から良いスタートが出来ましたから嬉しく思っています。」

「今年行ったシャーシの開発に関しても満足しています。十分とは言えませんが、正しい方向性での開発が出来たと思います。バレンシアテストに向けては完全に新しいバイクを用意しています。Ducatiにとってはコーナリングスピードの改善が最も優先的な課題です。冬季テストの中で開発を進める必要がありますが、多くの時間があるわけではありませんから難しいですよ。」

(Source: Ducati)

(Photo courtesy of Ducati)