ピレリ(Pirelli) レースレポート WSSPクラスでクルメナッハがタイトル獲得 ピレリはWSBKタイヤサプライヤー16年目のシーズンを終了

マニクールでWSBK、WSSP300のタイトルが決まった後、ロサイル・インターナショナル・サーキットでWSSPのチャンピオンがクルメナッハに決まった。WSBKでは世界王者のジョナサン・レイがまたしても優勝。これで3レース全てで優勝し、Ducati、ヤマハのライダーが続いた。

ポールポジションを獲得、レース1で優勝した後、レイはスーパーポールレースとレース2を制した。WSSP300ではScott Derouewhileが2勝目を上げ、チャンピオンのゴンザレスは4位となった。

2019年のPirelli Best Lap Awardを勝ち取ったのはアルヴァロ・バウティスタで、12レースで最速ラップを記録した。また、WSSPクラスではクルメナッハがPirelli Best Lap Awardを獲得。記録は4レースで最速ラップ記録というものだ。

今年はピレリにとって16年連続の全クラスオフィシャルタイヤサプライヤーとしての1年だった。最高峰クラスでは、ピレリはフロント125/70、リア200/65というラージサイズタイヤにスイッチ。全レンジのコンパウンドを開発し、これらのタイヤは来年からプロフェッショナル、アマチュアライダー、トラックデイの走行ライダーに向けて市場に開放される。

2019年のソリューションは全クラスで素晴らしい性能を発揮、カタールのように難しい状況でもライダーに好まれるチョイスはデベロップメントソリューションであることが多く、タイヤが世界中の様々なサーキットの特性や天候にしっかりと適合していたのだと言える。なお、WSBKクラスではジョナサン・レイ、 WSSPクラスではランディ・クルメナッハ、WSSP300クラスではマヌエル・ゴンザレスが2019年のチャンピオンとなった。

スーパーポールレース

ジョナサン・レイが優勝して今回2勝目を獲得。レイはポールポジションからスタートすると、レースをリードしてバウティスタの前で完走。バウティスタは2周目にロウズを抜いてその後2位を維持。3位をロウズが獲得した。ファン・デル・マーク、バズ、デイビスは激しいバトルを展開した。

スーパーポールレース結果

1) J. Rea (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
2) Á. Bautista (Aruba.it Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
3) A. Lowes (Pata Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
4) L. Haslam (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
5) C. Davies (Aruba.it Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
6) L. Baz (Ten Kate Racing – Yamaha / Yamaha YZF R1)
7) M. Van Der Mark (Pata Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
8) S. Cortese (GRT Yamaha WorldSBK / Yamaha YZF R1)
9) E. Laverty (Team Goeleven / Ducati Panigale V4 R)
10) M. Melandri (GRT Yamaha WorldSBK / Yamaha YZF R1)
11) L. Mercado (Orelac Racing VerdNatura / Kawasaki ZX-10RR)
12) T. Sykes (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW S1000 RR)
13) L. Camier (Moriwaki Althea Honda Team / Honda CBR1000RR)
14) J. Torres (Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)
15) M. Reiterberger (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW S1000 RR)
16) R. Kiyonari (Moriwaki Althea Honda Team / Honda CBR1000RR)
17) D. Schmitter (iXS Racing powered by YART/ Yamaha YZF R1)
18) A. Delbianco (Althea Mie Racing Team / Honda CBR1000RR)
RT) M. Rinaldi (Barni Racing Team / Ducati Panigale V4 R)
RT) T. Razgatlioglu (Turkish Puccetti Racing / Kawasaki ZX-10RR)

ワールドスーパースポーツレース


現地時間17:15にWSSPクラスのレースがスタート。予選を金曜にTOPで終えたCaricasuloはスタートで失敗する。Jules Cluzelは素晴らしいスタートであったが、彼がタイトルを獲得するには優勝が必要でクルメナッハの貧弱なパフォーマンスを期待するしかなくなった。

Cluzelは中盤までレースをリードするがLucas Mahias、 Isaac Viñalesが順位を上げる。Caricasuloは5位に順位を上げ、クルメナッハは6位で追う。その中でCorentin Perolari は4位でレースを進める。CluzelとViñalesは2位争いを行い、12周目にCaricasuloがPerolariをオーバーテイク。クルメナッハは6位のままレースを進める。13周目クルメナッハは5位に順位を上げる。

最終的に優勝したのはLucas Mahiasで2位にCluzel、3位Isaac Viñalesとなった。5位でレースを終えたクルメナッハがポイント差で2019年にWSSPクラスチャンピオンとなった。

WorldSSP結果

1) L. Mahias (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-6R)
2) J. Cluzel (GMT94 Yamaha / Yamaha YZF R6)
3) I. Viñales (Kallio Racing / Yamaha YZF R6)
4) F. Caricasulo (Bardahl Evan Bros. WorldSSP Team / Yamaha YZF R6)
5) R. Krummenacher (Bardahl Evan Bros. WorldSSP Team / Yamaha YZF R6)
6) C. Perolari (GMT94 YAMAHA / Yamaha YZF R6)
7) R. De Rosa (MV Agusta Reparto Corse / MV Agusta F3 675)
8) H. Okubo (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-6R)
9) K. Smith (Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-6R)
10) A. Badovini (Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-6R)
11) P. Sebestyen (CIA Landlord Insurance Honda / Honda CBR600RR)
12) T. Gradinger (Kallio Racing / Yamaha YZF R6)
13) J. Danilo (CIA Landlord Insurance Honda / Honda CBR600RR)
14) H. Soomer (MPM WILSport Racedays / Honda CBR600RR)
15) G. Van Straalen (EAB Racing Team/ Kawasaki ZX-6R)
16) B. Jones (Team Toth / Yamaha YZF R6)
17) S. Al Sulaiti (QMMF Racing Team / Yamaha YZF R6)
18) C. Stange (GEMAR – Ciociaria Corse WorldSSP Team / Honda CBR600RR)
19) R. Hartog (Team Hartog – Against Cancer / Kawasaki ZX-6R)
20) D. Valle (MS Racing / Yamaha YZF R6)
21) N. Calero (Orelac Racing VerdNatura / Kawasaki ZX-6R)
22) G. Sconza (GEMAR – Ciociaria Corse WorldSSP Team / Honda CBR600RR)
RT) J. Van Sikkelerus (MPM WILSport Racedays / Honda CBR600RR)

WSBKレース2

レース2ではチャンピオンのレイが素晴らしいスタートをするも、バウティスタはすぐに応戦。レイとバウティスタはバトルを展開し、4周目にファステストラップを記録したデイビスが首位争いに浮上する。

8周目の時点で、レイ、バウティスタ、デイビスの差は0.5秒以内で、3名のリーディンググループを形成。10周目の初めにバウティスタはレイをストレートでオーバーテイクするも、レイはすぐさまバウティスタを抜き返す。この間にデイビスが接近する。

レース終盤ではレイがDucatiライダー達相手にリードを広げ、デイビスに対して2秒以上の差をつける。レイはそのままチェッカーフラッグを受けて、今週3勝目を記録。2位にデイビス、3位バウティスタ、4位ロウズ、5位ラズガトリオグルとなった。

WSBKレース2結果

1) J. Rea (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
2) C. Davies (Aruba.it Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
3) Á. Bautista (Aruba.it Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
4) A. Lowes (Pata Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
5) T. Razgatlioglu (Turkish Puccetti Racing / Kawasaki ZX-10RR)
6) E. Laverty (Team Goeleven / Ducati Panigale V4 R)
7) M. Van Der Mark (Pata Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
8) L. Baz (Ten Kate Racing – Yamaha / Yamaha YZF R1)
9) L. Haslam (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
10) S. Cortese (GRT Yamaha WorldSBK / Yamaha YZF R1)
11) L. Mercado (Orelac Racing VerdNatura / Kawasaki ZX-10RR)
12) T. Sykes (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW S1000 RR)
13) J. Torres (Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)
14) M. Reiterberger (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW S1000 RR)
15) M. Rinaldi (Barni Racing Team / Ducati Panigale V4 R)
16) L. Camier (Moriwaki Althea Honda Team / Honda CBR1000RR)
17) M. Melandri (GRT Yamaha WorldSBK / Yamaha YZF R1)
18) R. Kiyonari (Moriwaki Althea Honda Team / Honda CBR1000RR)
RT) D. Schmitter (iXS Racing powered by YART/ Yamaha YZF R1)
RT) A. Delbianco (Althea Mie Racing Team / Honda CBR1000RR)

WSSP300レース

今年最後のレースはWSSP300 クラスで、優勝したのは Scott Deroue、2位にKoen Meuffels、3位Bruno Ieraciとなった。

スーパーポールレースでWSBKライダーが選んだタイヤ


レース1と比較してスーパーポールレースでは、ライダー達はレース距離の短さと午後4時という異なる時間のレースによるトラック温度から 異なるタイヤを選択。フロントに関してはスタンダード125/70 SC1(オプションA)が最も人気のタイヤであることは変わらず、サイクス、ファン・デル・マーク、ラズガトリオグルのみがX1071 SC2 デベロップメントタイヤを選択した。

リアに関しては60%のライダー達がSCXオプション(オプションX)を選択。残りの40%は新しいスタンダードSC0(オプションB)を使用。Y0446 SC0デベロップメントタイヤ(オプションA)を使用したのはジョナサン・レイのみだった。

WSSPライダーが選んだタイヤ


WSSPレースではリアには全員がスタンダードSC0(オプションA)を選択。フロントには23名中17名がスタンダードSC2(オプションB)を使用。

レース2でWSBKライダーが選んだタイヤ


レース2ではフロントライダー達はレース1とほぼ同様のタイヤを選択。フロントタイヤはスタンダード125/70 SC1(オプションA)をグリッドの3分の2のライダーが選択。リアに関してはスタンダード200/65 SC0(オプションB)が最も使用されたタイヤとなり、6名のみがY0446デベロップメント(オプションA)を使用した。

スーパーポールレースにおけるデータ

・PIRELLI BEST LAP AWARDはジョナサン・レイが獲得。タイムは2周目に記録した1’56.687
・最も使用されたフロントタイヤはスタンダードSC1 125/70(20名中17名)
・最も使用されたリアタイヤはSCXタイヤ( 20名中11名)
・最高速度はアルヴァロ・バウティスタが2周目に記録した325.3 km/h
・気温33℃
・路面温度43°C

WSSPレースにおけるデータ

・PIRELLI BEST LAP AWARDはIsaac Viñalesが獲得。タイムは3周目に記録した2’02.377
・最も使用されたフロントタイヤはスタンダードSC2 125/70(23名中17名)
・最も使用されたリアタイヤはスタンダードSC0タイヤ( 23名中23名)
・最高速度はThomas Gradingerが2周目、Federico Caricasuloが2周目と4周目に記録した279.8 km/h
・気温33℃
・路面温度39°C

レース2におけるデータ

・PIRELLI BEST LAP AWARDはチャズ・デイビスが獲得。タイムは4周目に記録した1’57.470
・最も使用されたフロントタイヤはスタンダードSC1 125/70(20名中14名)
・最も使用されたリアタイヤはスタンダードSC0 200/65( 20名中14名)
・最高速度はユージーン・ラバティが4周目に記録した325.3 km/h
・気温32℃
・路面温度33°C

(Source: Pirelli)

(Photo courtesy of Pirelli)