予選では徹底的にファビオ・クアルタラロを後追いする戦略をとったマルケスは、結果的に2度目のアタックを開始するクアルタラロについていこうとして転倒、そのまま予選を終えた。幸運にも怪我はないが、オースティン以外は優勝、2位という素晴らしい記録が途切れるかもしれない。

ポールポジションを獲得するにはファビオ・クアルタラロを利用するしかないという中での戦略だったはずだが、M1と比較すると加速、ストレートスピードに勝るRC213Vならば、予選3番手、4番手であったとしてもホールショットは奪えたのではないだろうか。

チャンピオンライダーとして、他のライダーを後追いする戦略を取ることに関しては様々な意見があるが、予選後にマルケスは「正直なところ、他のライダーを待っていた。」と苦しいコメントをしている。今回は11番手から必死に追い上げる鬼気と迫るマルケスが序盤から見れるかもしれない。

マルク・マルケス

「ひどい転倒等で体中が痛いです。レースペースに関しては非常に良いんですが、1周のタイムでは苦戦しています。今日の走行ではタイヤはしっかり温まっていたんですが急激に向きを変えてしまいました。正直なところ11番手よりも転倒自体が残念でした。FP4で良いペースがあるとは言え、11番手スタート非常に難しいでしょう。今シーズンは17戦でほぼ完璧な予選をしてきましたが、明日何が出来るか見ていきましょう。」

(Source: HRC)

(Photo courtesy of michelin)