MotoGPクラスのマレーシアGP決勝レースの結果をお伝えする。ホールショットを奪ったのはミラーで、多くのライダーがターン1でアウト側に広がって旋回する中、抜群のスタートからターン1で誰よりもイン側のラインを走行したマルケスが11番手から一気に順位を上げる。一方、10番手スタートのドヴィツィオーゾも素晴らしいスタートとストレートスピードを活かして順位をアップ、フロント争いに加わる。

ポールポジションからスタートしたマーべリック・ビニャーレスはミラーを交わしてトップに立ち、そのまま自分のリズムで走行を開始。ビニャーレスはその後誰にも抜かれることなくレースを終えて、今季2勝目となった。ヤマハにとってマレーシアでの優勝は2010年以降初となる。

2位は周回を重ねるごとに順位を上げたマルク・マルケス。途中までビニャーレスとの差を1.5秒程度に抑えていたが、終盤にミスをしたことで一気に差が開いた。11番手スタートながら、オースティンを除いて今シーズンは全て優勝、2位という記録を積み重ね、年間18戦の中での総合獲得ポイントを395ポイントとし、ホルへ・ロレンソの記録を塗り替えた。

3位はスタートで一気に追い上げたアンドレア・ドヴィツィオーゾ。終盤までタイヤをしっかりとコントロール、後ろから迫るロッシ、リンスを退けて3位となった。4位バレンティーノ・ロッシはコーナリングスピードに勝るものの、ストレートでドヴィツィオーゾに離される展開を繰り返しての4位だった。

5位リンスはミラーのインに強引に入り込んだことによる接触などもあったが、5位となった。6位フランコ・モルビデッリ、7位ファビオ・クアルタラロはチームの地元でのフロントローということで期待が高まっていたが、混戦の中で前に出ることが出来なかった。

8位ジャック・ミラー、9位ダニーロ・ペトルッチ、10位ジョアン・ミルとなった。ミルはザルコのインに突っ込んでザルコに接触し、ザルコはこれでリタイア。11位ポル・エスパルガロ、12位フランセスコ・バグナイア、13位アレイシ・エスパルガロ、14位ホルへ・ロレンソ、15位ミカ・カリオ、16位ハフィズ・シャーリン、17位カレル・アブラハムとなった。