エキサイティングなレースが展開されたアラゴンGPの結果だ。レースは気温21℃、路面31℃の中で開催され、ホールショットを奪ったフランコ・モルビデッリは大きくラインを外し、レースをマーべリック・ビニャーレス、ファビオ・クアルタラロがリードする。
しかしヤマハの2人はペースを維持することが出来ず、10番グリッドからスタートしたアレックス・リンスがトップに立つと、その後ろにチームメイトのジョアン・ミルがつける。その背後には11番グリッドからスタートしたアレックス・マルケスが迫り、フロントミディアムタイヤを活かしたアレックス・マルケスはジョアン・ミルを抜いて2位に浮上。
最後はリンスに迫ったマルケスだが、あわや転倒の可能性があったハイサイドを堪えたもののリンスとの差が開き、そのままの順位でレースは終了。優勝はアレックス・リンス、2位アレックス・マルケス、3位ジョアン・ミルとなった。
ファビオ・クアルタラロはタイヤのグリップに苦戦してポイント圏外となる18位となったことで、チャンピオンシップリーダーはジョアン・ミルとなった。
4位マーべリック・ビニャーレス、5位中上 貴晶、6位フランコ・モルビデッリ、7位ドヴィツィオーゾ、8位カル・クラッチロー、9位ジャック・ミラー、10位ヨハン・ザルコ、11位ブラッド・ビンダー、12位ポル・エスパルガロ、13位アレイシ・エスパルガロ、14位イケル・レクオーナ、15位ダニーロ・ペトルッチ、16位ミゲル・オリヴェイラ、17位ステファン・ブラドル、18位ファビオ・クアルタラロ、19位ブラッドリー・スミス、20位ティト・ラバトとなった。
優勝アレックス・リンス
「最高の気分です。スタートでは落ち着いていたんですが、これは悪い兆候か?と思っていました。素晴らしいスタートから良い形で1周目を走行出来ました。マーべリック・ビニャーレスの後ろにいましたが、彼よりも良いペースがあると思っていましたが、リアタイヤを温存しながら焦らずにプッシュしていきました。トップに立った後は後続との差を維持しながら走行しました。この優勝はファン、最高のチーム、家族、ガールフレンドに捧げます。」
2位アレックス・マルケス
「11位から表彰台獲得は予想していませんでした。1、2周目はクレイジーにプッシュしました。レース後半は最速の1人だと思っていましたが、リアタイヤをしっかりと温存して走行しました。今日の結果は本当に嬉しいです。週末を通じて良い走行が出来ましたしペースを発揮出来たと思います。予選はまだ改善出来ると思いますし、連続で2位獲得出来たことが嬉しいですね。この調子でレースを続けていきます。」
3位ジョアン・ミル
「チャンピオンシップリーダーになれたのは嬉しいですね。ここまでずっとコンスタントに走ろうと努力してきました。ただ今日のレースには満足していません。今回はフロントに問題があって思ったほどペースは良くなかったんです。表彰台は素晴らしい結果ですし、アレックス・リンスの優勝も素晴らしかったですね。」
(Source: michelin)
(Photo courtesy of michelin)