MotoGPクラスのフランスGP 決勝レースの結果をお伝えする。スタート直前に雨によってスタートディレイ、ウェットレースが宣言されたレースで優勝したのはダニーロ・ペトルッチだった。

1周目にロッシが転倒、ポールポジションのファビオ・クアルタラロはレインの中で後退、ダニーロ・ペトルッチ、ドヴィツィオーゾ、ミラーの3台のDucatiが速さを発揮し、ポル・エスパルガロがこれについていく展開だった。

ミラーは終盤にマシントラブルでリタイアとなり、2位を獲得したアレックス・マルケスは18番グリッドからのスタートで落ち着いた追い上げをみせた。同じく後方からのスタートとなったアレックス・リンスは、優勝が狙えるペースながら終盤に転倒リタイア。

危なげなく走りきったダニーロ・ペトルッチがそのまま優勝を手にした。チャンピオンシップではファビオ・クアルタラロが引き続きリード、ジョアン・ミルはミルの後に続いて完走しており、チャンピオンシップ上のリードは広がった形だ。

フランスGP 決勝レース結果

1位ダニーロ・ペトルッチ
2位アレックス・マルケス
3位ポル・エスパルガロ
4位アンドレア・ドヴィツィオーゾ
5位ヨハン・ザルコ
6位ミゲル・オリヴェイラ
7位中上 貴晶
8位ステファン・ブラドル
9位ファビオ・クアルタラロ
10位マーべリック・ビニャーレス
11位ジョアン・ミル
12位ブラッド・ビンダー
13位フランセスコ・バグナイア
14位アレイシ・エスパルガロ
15位イケル・レクオーナ

優勝ダニーロ・ペトルッチ

「優勝出来て最高の気分ですね。ドライで良いフィーリングがあって行けると思っていましたから、雨が降ってがっくりしていたんです。しかし雨は得意ですから、雨でも十分戦えると思っていました。こうして再び優勝出来るのを待ち望んでいたんです。この難しい時期に自分を信じてくれた皆にこの優勝を捧げます。」

2位アレックス・マルケス

「18位からのスタートは難しいですよね。ステップ・バイ・ステップで前に進んでいきました。カル、ドヴィツィオーゾ、ポルを抜く中でブロックされてタイムを失いました。優勝出来るチャンスがあったと思いますが、2位は嬉しいですね。常に信じてくれたチームにとっても最高の結果でした。アラゴンにもこの流れで向かいたいですね。」

3位ポル・エスパルガロ

「本当に嬉しいですね。非常にタフなレースでした。バルセロナの転倒でチャンピオンシップ争いの可能性はなくなったと思っていました。雨が降ったらプッシュしようと思っていたんです。最終ラップはクレイジーで、タイヤも全くグリップが残っていませんでした。最速タイムを記録出来たことで最後にプッシュする力をもらいましたね。」

(Photo courtesy of michelin)