ヘレステスト初日でトップタイムを記録したのはマーべリック・ビニャーレスだった。バレンシアテストでも総合首位タイムを記録しており、バレンシアとは作りが大きく異なるヘレスでもスピードを発揮出来たのは大きい。今日1日再び2020年のプロトタイプと2019年型の比較、様々なアイテムの比較を進める予定だ。

ビニャーレスはバレンシアテストに続いて、ヘレステストでも1番手

エンジンに関してはロッシもまだまだパワーが必要と語っているが、ビニャーレスはシャーシの熟成が必要と語っている。2019年シーズン中もトラックによってはすぐにリアタイヤのエッジグリップが無くなってしまい、苦戦を重ねるレースが見受けられた。

エンジンパワーが上がれば今度はタイヤのエッジだけでなく、ミドル、センター付近の負担も必然的に大きくなる。ホンダ、Ducatiについていけるだけのパワーを発揮しつつ、シャーシの熟成を進めるのはかなり難しいだろう。

マーべリック・ビニャーレス

「今日は2020年プロトタイプのエンジンについて、ポジティブ、ネガティブな面を理解するために作業を行いました。このテストはエンジンの使用を決め開発を進める上で重要なものです。明日も同様に周回を重ねてエンジンの理解を深めていきます。2020年のエンジンのフィーリングは2019年型に似ていてポジティブだと思います。」

「シャーシに関しては改善が必要ですが、まだ最初のプロトタイプですからね。マレーシアではもう少し開発が進んでいることでしょう。カーボンスイングアームは今シーズン何回か練習走行で試していますが、あまり良い感触は得ていません。今は新旧のアイテムを比較して比較検討している段階です。」

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(Source: yamaha-racing)

(Photo courtesy of yamaha-racing)