ヘレステスト初日にヤマハ2台に続いて3番手タイムとなったミル。多くのライダーがタイムを出すことよりも新しいパーツのテスト、新旧の比較に注力していることを考えると、良いタイムを記録出来たこと自体にそこまで価値はないが、ミルには大きな自信になる。ニューエンジンは僅かにパワーアップしつつもスムーズさは維持している様子。

スズキはエンジンのスムーズさを残しつつ、さらなるパワーアップが課題

今年はエンジンパワーに勝るDucati、ホンダを、コーナーで追い回すスズキの姿が見られたが、苦労して追いついても短いストレートですぐに差をつけられてしまうシーンが何度もあった。

コーナリングの素晴らしさ、スムーズなパワーデリバリーは保ちつつも、加速性能とトップスピードを引き上げることが出来れば、スズキのレース展開にも幅が出てくるはずだ。

ジョアン・ミル

「今日は終日バイクのフィーリングが良かったですね。ニューエンジンに関して速いかどうかというのはなんとも言えません。ただスムーズでありますし、グリップは良好です。まだエンジンに関しては限界のレベルには達していないでしょうから、さらに磨き上げることができると思っています。現行型との比較ではわずかに良くなっているということは確認出来ました。」

「新しいタイヤはスズキのバイクとの相性は良いように思えますし、バイクと共にさらに改善を進めることができるでしょう。ブレーキング性能を高めるためにフレーム剛性を上げるようなパーツを試してみたんですが、ブレーキングは良くなった反面、コーナリングで少し問題が出てしまっています。いずれにしてもバイクのバランスをしっかり取って開発を進めることが重要です。」

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(Source: suzuki-racing)

(Photo courtesy of suzuki-racing)