ロッシは初日にトップタイムを記録したチームメイトのマーべリック・ビニャーレスから1.6秒離されて14位タイムで初日を終えた。エンジンに関しては多少なりの改善は感じつつ、パワー、そしてパワーデリバリーの熟成が必要だという。

出力とパワーデリバリーの改善で戦闘力アップを目指す

2019年のヤマハはホンダ、Ducatiに直線では全く勝負にならず、特にDucatiはストレートでスリップストリームにつく必要すらなく抜いていた。また、戦闘力が向上してきたKTMについてもヤマハを苦もなく抜いていくシーンが何度かあった。ロッシは出力を上げることに加えてパワーデリバリーを向上させてコントロール性を上げることの必要についても語っている。

バレンティーノ・ロッシ

「天候は良くなかったですけど作業を続けていました。雨が降ったりやんだりではありましたが、トラックコンディションはいずれにしても良かったですね。バレンシアとヘレステストは最高速を理解する上では最適なテストではありませんが、ある程度のヒントは得られます。まだ作業は必要ですが、エンジンは今のところバレンシアで試したものとほぼ同じです。」

「エンジンの出力を出すという事自体は難しくはないんですよ。ただ、それをコントロールするとなると難しさが出てきます。ヤマハの場合トップスピードを求めているということもありますが、パワーデリバリーの改善も必要なんです。こうした観点で違いを感じていますが十分ではありません。」

「新しいバイクに関して作業を進めて新旧比較をしていますが、フィーリングは悪くありません。良い部分もあれば改善がまだ必要な点もあるということですね。」

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(Source: yamaha-racing)

(Photo courtesy of yamaha-racing)