今年で30周年を迎えるテック3 特に印象に残っている選手はコーリン・エドワーズとカル・クラッチロー

エルベ・ポンシャラル

今年で30周年となるテック3のチーム代表であるエルベ・ポンシャラルが、過去を振り返り様々なエピソードを紹介している。サテライトチームとして様々な選手と戦ってきたエルベ・ポンシャラルが特に印象に残っている選手は、ジョン・コシンスキー、コーリン・エドワーズ、カル・クラッチローだという。

当時は大変でも振り返ると面白い思い出ばかり

エルベ・ポンシャラル

「本当に良いことも悪いこともありました。ですからその中から最高に面白い話題を選ぶのは難しいですね。でも今まで共に過ごした素晴らしい連中のことはお伝え出来ます。その中でもライダーとして最も面白かったのはコーリン・エドワーズですね。

コーリンは本当に面白い奴で、クレイジーなんです。彼は恐れるものがなくて、偏見がないんです。ですから本当に彼とは色々と楽しい思い出があります。そしてもう1人はカル・クラッチローですね。カルもまたクレイジーな奴で、とんでもないジョークを飛ばしたり、これまた偏見のない人間です。

「この2人について大好きな点は、実にプロフェッショナルな存在だということなんです。時にはインタビューやデブリーフィングの最中に大笑いすることもあったんですが、極めてシリアスなトップライダー達なんです。でも、日本人エンジニア達、当時はヤマハのエンジニアでしたけど、彼らはどんな時でも信じられないくらい真面目なんですよね。

「もう少し前の話をすると、1993年にジョン・コシンスキーとラッキーストライク・スズキで共に過ごした時も面白かったです。ジョンがガレージに戻ってきてスタッフ、日本人エンジニア達とデブリーフィングを行う時、彼は”魚がトラック上にいたな”と言うんです。何のことかと思うと、それが彼がいう”トラック上はスリッピーだった”ということなんです。」

「別の時には”熊がフロントフォークの中にいる”と言うんです。これは”フロントフォークがしっかりと機能していない”という意味で、”コーナリングの最中に神を見た”は、”コーナリング中に肝を冷やすことがあって死ぬかと思った”ということなんです。本当に独特な表現なんですが、彼は真面目に話しているんで、我々は笑うことが出来ないんです。」

「本当に可笑しかったのは日本人エンジニアの反応です。当然彼はビッグネームですから、日本人エンジニアは皆彼の話を真面目に聞いていて、”なるほど、トラックに魚がいたのか” ”熊がフロントフォークにいたか” と聞いているんです。デブリーフィングの後のランチでは皆で大笑いしていましたね。

「また別の時にマレーシアのシャー・アラムで、彼はリアサスペンションを変えたがっていたんです。”イエローのスプリングが欲しい”と彼は言ってましたが、これは”オーリンズを使いたい”ということなんです。我々は”でも、このサスペンションを使うと思っていたんだ”と伝えると、彼は”あいつらのキングに会って来い、俺の名前を出せ!”と言ってました(笑)」

「本当にジョンとは楽しい思い出ばかりですよ。その当時は難しさもありましたけど、こうして振り返ってみると本当に可笑しいですよね。もちろんコーリン、カルとも大笑いした思い出が沢山です。彼らは本当にたいした役者ですよ。」

(Source: Tech3)

(Photo courtesy of Tech3)