ヨハン・ザルコがポールポジションを獲得すると予想していた人は少ないだろう。ザルコ自信も自分の将来に関して疑問を感じていたようだが、今回のポールポジションでその迷いが吹っ切れたようだ。とにかく今は積み重ねて、Ducatiの中で居場所を確保したいと語る。
ヨハン・ザルコ

Ducatiのおかげでフィーリングを取り戻せた

ヨハン・ザルコ

「ポールポジション獲得は本当に嬉しいですね。ただ今週はソフトタイヤを履いてタイムが出るのは1周目のみで、2周目から大きくラップタイムが悪化するので、他のライダーが自分のタイムを上回るだろうと思っていました。Ducatiは戦闘力が高いバイクで、まだすべてのポテンシャルを発揮してるとは言えませんが、ライディングするたびに改善することができています。まだまだ学習を続けている段階ですので、この段階でポールポジションを獲得することができたのは驚きです。」

「今まで多くの人に支えてもらい、まだトップレベルで戦えると励ましてもらってきました。しかし、どれだけ頑張っても非常に速い選手達との差は縮まらず、本当にこの先続けていけるのだろうかと思ったこともありました。今回のポールポジションは大きな自信になりました。」

「ペースはヘレスよりは良いでしょうが、理想のレベルではありません。ポールポジションを活かしてレースをしたいと思いますし、可能な限り表彰台を狙える位置で走りたいと思います。トップ5が獲得出来たら最高ですね。明日はトップ選手と走る機会がありますから、大きな成長の機会になるでしょう。序盤から飛ばしていきたいと思います。タイヤは摩耗するでしょうが、そこからタイヤマネジメントを考えたいと思います。」

ヨハン・ザルコ
「来年の目標はDucatiで良いシートを確保することですが、そのためにも今年良い結果を残す必要があります。Ducati以前はバイクから感じる素晴らしいフィーリングを失ってしまっていましたが、Ducatiのおかげでこれを取り戻すことができました。まずは良い結果を積み重ねることが必要で、その先にDucatiでの居場所がわかるようになるでしょう。」

「昨年11月からDucatiのバイクを触っていませんでしたから、2月にマレーシアでバイクに乗った時は既に新しいミシュランタイヤでした。でも正直なところ、新旧のタイヤに関してあまりフィーリングの違いを感じませんでした。ヤマハやスズキにとって有利なタイヤと言われていますが、レースペースでは苦戦するものの、1周のタイムに関しては問題ありません。」

「ドヴィツィオーゾが新しいタイヤに苦戦しているのはなぜかわかりません。ただ、自分のライディングスタイルがリアタイヤのコントロールに大きな要因であるとは言えるでしょう。ブルノでは昨年も1列目を獲得していますが、チェコで毎回良いフィーリングが得られているのは、自分のガールフレンドがチェコの人だからかもしれませんね(笑)」

(Source: Avintia)

(Photo courtesy of michelin)