ドヴィツィオーゾはチェコGPの予選で18番グリッドスタート、決勝では追い上げをみせたものの11番手となった。ミシュランの新しいリアタイヤでブレーキング時に苦戦を続けているドヴィツィオーゾだが、今回の問題はライディングスタイルの改善では難しいと語る。

Ducati勢でブルノ最速だったヨハン・ザルコは従来のDucatiのセオリーから外れたセットアップだというが、スムーズなライディングが身の上のヨハン・ザルコのセットアップを参考にして、ドヴィツィオーゾが改善出来るだろうか。
ドヴィツィオーゾ

問題解決の糸口が見つからない

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「ミシュランの新しいリアタイヤはブレーキング時にスライドさせることが難しく、それによってフロントタイヤを押し出してしまっているんです。通常はライディングスタイルを少し変えれば改善することができるんですが、今回の問題はそういった次元ではなくセットアップを大幅に変える必要があると考えています。」

「自分は言い訳がましいライダーではありませんが、データをチェックすると常にフロントタイヤがロックしていることがわかるでしょう。つまり常に限界でバイクをプッシュしているわけで、ブレーキングで0.1秒単位でタイムを失っているわけです。過去3年間Ducatiで通用したやり方が通用せず、問題解決の糸口が見つかっていません。」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「GP19とGP20の違いはさほど大きくありません。ペッコとザルコは過去数年間のDucatiで機能したライディングを知りません。ですから、彼らは別の方向でライディングをしているために苦戦していないのではないかと思います。自分は常にハードブレーキを得意としてきました。しかしヘレスのペッコ、ブルノのザルコと比較するとブレーキングで負けているんです。これは受け入れがたい現実です。」

「ジャック、ダニロ、自分はこのバイクに関して経験が豊富です。そして自分達は多かれ少なかれ同じ問題に突き当たっているんです。ペッコとザルコは今まで自分達が考えていたのとは全く別方向のセットアップをしています。新しいミシュランタイヤでは、今まで機能したセットアップが全く機能しなくなっているのかもしれません。」

(Source: Ducati)

(Photo courtesy of michelin)