チェコGP初日、NTS陣営は堅調な滑り出しベンスナイダーが17番手、エガターは25番手


第4戦チェコGPが、同国第2の都市ブルノ郊外のブルノサーキットで始まりました。今回の大会は、ボ・ベンスナイダーとともにNTS RW Racing GPのライダーとして活躍してきたジェスコ・ラフィンが体調不良のために参戦を見送り、その代役として、Moto2クラスの経験豊富なドミニク・エガターのエントリーが急遽決まりました。

ベンスナイダーとエガターの両選手は、金曜午前のフリープラクティス(FP)1回目から着実にコース攻略とセットアップを進めてゆきました。午後のFP2でベンスナイダーは2分03秒490のタイムで、総合17番手に到達。NTSマシンの初ライドとなるエガターも午前から午後にかけて大幅なタイムアップを果たして、2分03秒965を記録し総合25番手につけ、激戦区Moto2においてハイレベルに適応できる能力の高さを周囲にアピールしました。

チームマネージャーのヤルノ・ヤンセンは、金曜日の走行内容を充実した面持ちで振り返りました。「今日はチームが一丸となって、しっかりと前進を果たしました。ドミ(エガター)はさすがに経験豊富な選手だけあって、初めてのバイクにも関わらず迅速に順応してくれています。ボ(ベンスナイダー)も午後の走行で大きく前進を果たしてくれたので、明日がさらに楽しみです」

好天に恵まれたブルノサーキットは、午後になって大気・路面ともに温度条件が上昇しましたが、そのような状況下でもベンスナイダーは着実な進歩を見せました。午前から午後にかけて、ベストタイムを1秒近く更新しています。また、最速選手とのタイム差でも、午前には1.852秒あった差が、午後のセッションでは0.801秒差へと大きく詰め寄っています。エガターは、午前のFP1の時間を使ってNTSの特性に対する理解を進めました。このときはトップと2.833秒の差がありましたが、午後のFP2ではその差を1.276秒にまで縮めることに成功しました。

ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)

(FP1-25番手FP2-17番手総合17番手)
「前回のヘレスのときよりも、今日はいい走り出しになったよ。フィーリングも向上している。午後も午前同様にハードコンパウンドのタイヤを装着したけれども、リアには新品を入れて、フロントは午前に使用したユーズドタイヤで走りだしたんだ。この組み合わせの感触があまりよくなかったので、前後とも新品に換えるとすごくいい感じになってきた。明日はリアのグリップをもう少し改善したいけれども、今日一日で達成した進歩には納得している。ブルノはコース幅も広くて全長も長いコースなので、仕掛けどころがたくさんある。決勝でいい勝負をするために、明日の走行でさらにバイクを仕上げていくよ」

ドミニク・エガター選手(ゼッケン77)

(FP1-29番手FP2-22番手総合25番手)
「まずは、ジェスコ・ラフィン選手の迅速な体調回復を祈りたい。自分のバイクに他の選手が乗っているのを見るのは、ライダーにとってけっして気持ちのいいものではないからね。その心境は、同じライダーである僕にはとてもよくわかる。僕自身についていえば、今回のチャンスを与えてくれたことをNTS RW Racing GPに感謝している。今回は代役としての参戦だけど、Moto2クラスを豊富に経験してきた自負があるので、少しでもチームが前進する一助になれるようにがんばるよ。Moto2ではいろんなバイクに乗ってきたけど、NTSに乗るのは初めてだから、とても新鮮だ。第一印象はもちろんポジティブだったよ。パワフルないいバイクだね。今日はバイクの理解に午前の時間を費やして、午後に大きな前進をできた。明日は、自分の経験をさらに活かして、もっと上位へ迫っていくつもりだ」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)