土曜予選でベンスナイダーが6列目グリッドを獲得!エガターは8列目から日曜の決勝レースへ挑む

チェコGPの開催地ブルノサーキットは、路面コンディションが昨年よりも厳しくなっています。現在の舗装は2008年に葺かれたもので、それ以降は改修が行われていません。そのため、路面のバンプ(凹凸)が昨年以上に多くなり、さらに新型コロナウィルス蔓延でレースイベントの開催が極端に減っているため、滑りやすくなっているのです。

そのような厳しい状態にもかかわらず、NTS陣営のボ・ベンスナイダーとドミニク・エガター両選手は土曜のセッションで健闘しました。午後の予選でベンスナイダーが6列目、エガーターは8列目を獲得。トップとのタイム差を考えれば、内容的には良い意味で濃いものとなりました。ベンスナイダーとエガーターはともに、予選2回のうち先に行われるQ1に参加しました。

15分間で争われるこのセッションで、ベンスナイダーは序盤に2分02秒230を記録。セッション上位4名が次のQ2へ進出する資格を得ますが、ベンスナイダーは見事にその枠内へ到達しました。予選Q2は、上位タイムの選手たちが争うセッションです。この15分間で記録したタイム順に、フロントローから順に6列目までのグリッドを決定します。このQ2でベンスナイダーは2分02秒827、とQ1よりもやや遅いタイムになってしまいましたが、それでも17番手で6列目をしっかりと確保しました。

一方、エガターはNTSのバイクに乗ってまだ2日目とは思えない迅速な順応を見せました。Q1で記録したタイムは2分02秒544。8列目23番グリッドから明日の決勝を迎えます。第4戦チェコGP決勝レースは、現地時間日曜午後12時20分(日本時間8月09日午後7時20分)にスタート。全19周で争われます。

ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)

(予選17番手:2分02秒827)
「Q1はフィーリングのいい状態で迎えることができたので、走り出してすぐにいいタイムを刻むことができた。Q1はMotoGPクラスの走行の後だから、彼らのタイヤラバーが路面に残っていてそのグリップを利用できるけど、Q2ではそのラバーが使い込まれた状態でグリップレベルはすでに下がっていたんだ。チャタリング(バイクの振動)もあったので、狙っていたようなラップタイムを叩き出すことができなかったのが残念だ。うまく行けば、10番手から15番手くらいには食い込めるだろうと思っていたんだけどね。でも、Q1からQ2へ進出できた勢いがあるので、明日のレースもこの調子をさらに高めてがんばるよ」

ドミニク・エガター選手コメント(ゼッケン77)

(予選23番手:2分02秒544)
「今日の走行では、少しずつ着実に前進を果たすことができた。チームがとてもがんばってくれて、僕好みのライディングポジションになってきたし、セットアップも煮詰まってきた。おかげで、NTSのマシンにだいぶ馴染んできたので、気持ちよく速さを発揮できるようになってきたよ。Q1ではMotoGPクラスのラバーを利用してうまく走れるのは2周程度なんだけど、その少ないチャンスを活かして完璧なラップタイムを叩き出すまでには至らなかった。」

「自分ではもっと行けそうな気がしていただけに、残念だよ。その反面、タイヤが摩耗してきても安定したペースで走れるので、それが明日の決勝に向けた好材料だね。スタート位置は低いけど、僕たちのポテンシャルは23番手というグリッド順よりもはるかに高いんだ。明日の決勝は、暑いコンディションの中で長く厳しいレースになると思うけど、いい結果を持ち帰ってくることができる自信がある。がんばってみせるよ」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)