ヨハン・ザルコはフランコ・モルビデッリと接触、自身のバイクが大破、あわやバレンティーノ・ロッシとマーべリック・ビニャーレスに衝突する可能性もあった。あの事故を振り返って、ザルコは故意にやったわけではないこと、クレイジーな抜き方ではなかったと語る。

クレイジーなオーバーテイクではなかった

ヨハン・ザルコ

「自分はフランコ・モルビデッリをストレートで抜いてブレーキングをしたんです。そこでモルビデッリのバイクが後ろから突っ込んできたわけです。ロッシとモルビデッリは自分がものすごくワイドなラインで走行したと思っていますが、通常のラインよりそれほどまでにワイドで走ったわけではありません。

モルビデッリが自分を抜きにくることは想定していましたが、彼のラインを塞いで彼を止めようなんてことはしていません。そんなことをするのは狂っています。ブレーキングを開始した時はモルビデッリを邪魔しようなんて考えはありませんでした。モルビデッリとはメディカルセンターで話をしていますし、ロッシとも10分ほど話をしています。」

エンジンパワーはDucatiのほうが上ですし、彼を抜いた時のギアは5速でブレーキングポイントまで300mはある地点でした。彼を抜いてブレーキングを開始するまで1秒以上ありましたし、けしてクレイジーなオーバーテイクではなかったはずです。

「ストレートでは右側にスペースがなかったので左によっていて、ブレーキングの際に少し右に寄ったということなんです。しかし後ろのフランコ・モルビデッリにスリップストリームが効いてしまい、こういう事故に繋がったんだと思います。2018年もマルクと似たような接触がありました。」

「バレンティーノにバイクが当たっていた可能性もあったのでゾッとします。本当に申し訳なく思っていますし、モルビデッリは頭に痛みがあったり自分より痛みがあるようです。自分はいくつか打撲をして手首が少し痛む程度で済んでいます。」

(Source: Avintia)

(Photo courtesy of michelin)