スティリアGP土曜は試練の一日に ベンスナイダーが9列目、エガターは10列目を獲得

第6戦スティリアGP土曜日のセッションは、午前にフリープラクティス(FP)3回目が、午後には決勝のグリッドを決める公式予選が行われました。
午前のFP3では、NTS RW Racing GPのボ・ベンスナイダーとドミニク・エガターはともに前日のタイムを更新しました。しかし、午後の予選はやや苦戦傾向で、ベンスナイダーは26番手、エガターは28番手から日曜の決勝レースを迎えることになりました。

金曜から土曜にかけて、内容面では確実に前進を果たした両選手ですが、今日の走行ではその進歩が残念ながら結果には反映されませんでした。FP3では、ベンスナイダーは前日よりもタイムを0.2秒以上更新し、安定したペースで走行しました。同様に、エガターもラップタイムを詰めることに成功しましたが、残念ながら上位陣との差は少し開いてしまいました。

午後の予選は、温度条件が上昇してコンディション面では厳しいセッションになりました。しかし、そんなななかでもベンスナイダーは午前のタイムに迫るラップタイムを記録し、1分29秒993で26番グリッドを獲得。一方、エガターはやや苦戦傾向となり、1分30秒451のラップタイムで28番グリッドとなりました。第6戦スティリアGP決勝レースは、現地時間日曜午後12時20分(日本時間8月23日午後7時20分)にスタート。全25周で争われます。

ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)

(予選26番手:1分29秒993)
「昨日の走行や先週のレースウィークと比べると、僕たちの走りは確実に進歩している。でも、残念ながらそれが予選ポジションには反映されなかった。先週、この同じサーキットでの第5戦では1分29秒台に入れることができなかったけれども、今週は安定して29秒台で走行できている。少しずつとはいえ、そうやって前進できているから、方向性としてはいい手応えを掴んでいるよ。午後の予選は暑くなったので、全員が苦戦していたけれども、僕は自己ベストタイムから0.2秒程度の差でまとめることができた。まずまずだと思うけれども、このサーキットは全員のタイムがすごく接近するので、予選順位は低い位置になってしまった。でも、僕たちにはポテンシャルがあるので、明日の決勝レースは全力で挑むよ」

ドミニク・エガター選手

(ゼッケン77)コメント(予選28番手:1分30秒451)
「FP3では、タイムは更新したけどもフィーリングはあまりよくなかったんだ。午後の予選では、暑くなってさらに厳しいセッションになってしまった。路面温度は54°Cに達していたと思う。暑いと僕たちはどうしても苦戦してしまう傾向があるので、フィーリングも厳しく、思いどおりに攻めることができなかった。僕がバイクにまだ十分に馴染みきっていないせいかもしれない。15分間の予選ではピットに戻って作業をする時間がないので、乗り方や体重移動の工夫などで対応しようとしたけど、ラップタイムを十分に詰めていくことができなかった。後方からのスタートになってしまったのは、すごくがんばってくれているチームに非常に申し訳なく思うけれども、決勝レースではその分も必ず挽回してみせるよ」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)